Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

義経は、タッキーはいいのだが、付き従う4人のうち、松平健(サンバ)演じる弁慶以外(=南原清隆(葉っぱ隊)、うじきつよし子供ばんど)、伊藤淳史チビノリダー))が揃うと、一気に画面が学芸会化していただけない。誰か一人ならアクセントとしていいのだが・・・。

マイランキング@オリジナル・ラヴ

originalovebeerさんのところ同様、ゆうじ!さんの「マイランキング FILE001:オリジナル・ラヴ」に倣い、自分なりのマイランキングを出してみました。
ルールは以下の通りです。

  • オリジナル・ラヴの全アルバムを最下位まで順序づける。
  • ランキング対象アルバム:メジャーデヴューアルバム『LOVE! LOVE! & LOVE! 』から12th『街男 街女』までの12枚。(インディーズ盤『Orignal Love』、ベスト盤、リミックス盤は除く。)
  • 各アルバムの一番好きな曲として「イチオシ曲」、一番苦手な曲として「苦手曲」を一曲ずつ(ときに複数)挙げる。

実際には、しばらく放っておくつもりだったのを、originalovebeerさんのところで、また新たな試みをはじめているのを見るにつけ、いてもたってもいられなくなって急遽つくりました。→http://originallove.g.hatena.ne.jp/originalovebeer/20050412/p2

僕はリアルタイムでオリジナル・ラヴのアルバムに接したのは『Rainbow Race』からで、それ以前とそれ以降のアルバムとでは思い入れに大きな差があります。実際、3枚目までは12枚に入れるのが躊躇われましたが、折角なので、これらも含めてみました。

参考(他の方のランキング):

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1位:『風の歌を聴け』(1994)4th
例えば、ひょんなとこから知り合った女性がいたとして、僕の聴く音楽に興味を持ってくれたとする。*1
「どういう音楽を聴くの?」
オリジナル・ラヴとか・・・」
でも彼女は、全くオリジナル・ラヴのことを知らない、もしくは「プライマル」しか知らない。そういう相手の気を引こうとして
「じゃあ、このアルバムを聴いてみてよ。」
と手渡すアルバムは何か?『L』や『Desire』は、大好きだけど、リスクが高くてとても貸せない。オリジナル・ラヴの名刺代わりのアルバムは、なんだかんだ言ってもこのアルバムだ。
良くも悪くも、オリジナル・ラヴ=「幻想」としての田島貴男が堪能できる一枚。
サンボマスター山口隆がインタビューで語っていたという「大陸の人」というのは、『風の歌』『Rainbow Race』の頃の田島貴男なのではないか、と思う。

イチオシ曲:「時差を駆ける想い」「フィエスタ」
苦手曲:あえて挙げるなら「Two Vibrations」

2位:『L』(1998)8th
この時期、確かに田島は「変身」していた。ソロになってからの田島の一つの完成形がこのアルバムだと思う。これ以降のアルバムで、『L』と同等の統一されたイメージを喚起するアルバムというのは『街男街女』まで出てこない。*2
また、ライヴが一番いかれていたのもこの頃だ。『羽毛とピストル』のエロダンスは田島貴男岡村靖幸に最も近づいた瞬間。
なお、タイアップはついていたが「宝島」みたいな変な曲がシングルだったのは好印象。「GOOD MORNING GOOD MORNING」(嫌いではない)には、シングル用に無難な曲を作ったのではないかというような印象を持ってしまっていたが、その疑念が払拭された。*3

イチオシ曲:「ハニーフラッシュ」「水の音楽」「神々のチェス」
苦手曲:「羽毛とピストル」

3位:『DESIRE』(1996)6th
初めて一曲目を聴いて「ついていけないかもしれない」と不安になったのが懐かしい。それまで、楽器の中ではベースを重点的に聴いていた僕としては小松秀行の抜けた穴は大きかった。しかし、馴染んでみると、ウードや三線などの楽器の楽しさが伝わる、素晴らしき世界旅行なアルバム。賛否両論なジャケ写は、「一人の男」としての俺を見てくれ、という田島貴男のメッセージだろう。ただ、ライナーノーツの全体的な色遣いは大好き。
普通は順序が逆だろうが、このアルバムを聴いて、僕はビートルズの『Revolver』や細野晴臣『はらいそ』を聴いたから、出会いの面でも収穫の多かった一枚。

イチオシ曲:「Hum a Tune」「青空の向こうから」
苦手曲:「Masked」

4位:『結晶』(1992)2nd
さて、先ほどの夢のシチュエーションで、相手が「背伸びアイテム」?としての、やや敷居の高い音楽を求めている場合は、こちらのアルバムを。
聴き直してみると、本当に傑作。オリジナル・ラヴで最もかっこよくてオシャレな一枚。この頃形成された「幻想」としての田島貴男を本人は嫌ったのだろうが、これこそ「後継者を産まない音楽」*4
だめだ。このアルバムを聴いていると折角決めた順位を上げたくなってしまう。

イチオシ曲:「スクランブル」「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ」「フレンズ」
苦手曲:「愛のサーキット」

5位:『RAINBOW RACE』(1995)5th
ジャケは12枚の中で最高。*5
さて、1位〜4位までには共通点があって、何かといえば、2作目、4作目、6作目、8作目という偶数番目のアルバム。田島貴男は一枚おいて全開になる、というのが、僕の信じていた「傑作一枚おきの法則」。しかし、この法則は10作目によって崩されることになる・・・。
閑話休題
そんな4枚目『風の歌』、6枚目『Desire』に挟まれた、このアルバムは、「Your Song」「夢を見る人」「流星都市」という佳曲が中盤に顔を揃える傑作。しょっぱな2曲のかっこよさ、ラスト曲の軽やかさという構成も好みだし、シングル曲も悪くない。人気絶頂期に出たアルバムのはずだし、何故、「名刺代わりの一枚」にならなかったのかわからない。『風の歌』に比べると地味な印象があるからだろうか。
このアルバムも歌い方に少し癖があるが、6枚目以降を考えると、この頃はまだ素直な歌い方だったと思う。歌い方で言えば、このアルバムの頃の田島も結構好きなのだが・・・。

イチオシ曲:「Your Song」
苦手曲:無し

6位:『街男 街女』(2004)12th
最新作がベスト、と言えれば格好良いが、これも他のアルバムとの比較・順序づけの難しいアルバム。アルバム一枚としてのまとまりは、最高の一枚。ただ、一曲一曲を聴き返したくなるか、といえばそうでもない。個人的には、A面最後に「ショウマン」級のバラードが入っていれば文句無いのだが。
最後の2曲では新たなオリジナル・ラヴが垣間見られ、次作での展開に期待。

イチオシ曲:「ひとりぼっちのアイツ」
苦手曲:「死の誘惑のブルース」

7位以下については、しばし待たれよ。
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7位以下について

*1:夢、幻のシチュエーション。

*2:あくまで僕の感覚、ということで、一つよろしくお願いします

*3:ちなみに二枚のシングルの間には「ディア・ベイビー」という傑作が入る。ポップジャムでは思う存分タジマダンスを披露していたから、いろいろと吹っ切れた時期だったのかもしれない。

*4:昔のbounce記事でスガシカオについて取り上げたとき、岡村靖幸も含めて日本語ファンクは一世一代だ、という話の流れで出た言葉。

*5:tajimagraffitiさんのところでも同意見のようですね。http://originallove.blog3.fc2.com/blog-entry-40.html