Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

よつばと!』にインスパイヤされて、日記タイトル末尾に「!」をつけてみました。
あと、アイコンの設定をしてみました。(タブブラウザを使っている人はタブのところに出るマークです。)あくまで、「お試し」なので、すぐに変更します。
いずれ、トップページの画像も一新したいと思います。
年内くらいには・・・。

Stevie Wonder『Fulfillingness' First Finale』

Fulfillingness

Fulfillingness

1974年発売のアルバム。
やっと自分が生まれた年に辿り着いた。
このアルバムは、3部作と称されるアルバムの3枚目にあたる。スティービーは、絶頂期にあり、驚きは、この年のグラミー賞(第16回)主要5部門独占という快挙。

  • 最優秀アルバム賞「インナービジョンズ」
  • 最優秀録音賞「インナービジョンズ」
  • 最優秀R&Bヴォーカル賞「迷信」
  • 最優秀R&Bソングライター賞「迷信」
  • 最優秀ポップ・ヴォーカル賞「サインシャイン」

いずれも、前2枚のアルバムからだが、スティービーの充実振りがうかがえる。
実は、だいぶ前にスティービーをまとめて聴いたときは、3部作の中で一番印象に残っていた。
聴きなおしてみると、出だしからゆっくりめの曲が続き、全然自分好みの構成ではない。それだけに、あとからジワッと効いてきた印象が強く残っているのだろう。普通に考えれば、『Innervisions』の方が聴きやすいアルバムだと思う。
A面に一曲だけ挟まる明るい曲「Boogie On Reggae Woman(レゲ・ウーマン)」は、細かいフレーズがスガシカオ「SPIRIT」を思い出させる。「SPIRIT」は後奏?に、スティービーの中でも特に大好きな「I Wish」のフレーズがそのまま登場するのには気づいていたが、これは今回初めて気づいた。「シカオの中でも異色作と思っていた「SPIRIT」の根っこはスティービー・ワンダーにあったんだ!と再認識。
一番のお気に入りは7曲目「It Ain't No Use」か。ピチカート・ファイヴベリッシマ』収録「カップルズ」のイントロ。
そして、「ウホウホ」*1が響く明るい9曲目「Bird Of Beauty」からラスト「Please Don't Go」へと、珍しく明るい曲の2連荘での終幕。ちなみに、この「Please Don't Go」は、タイトルからも分かるとおり、小沢健二「ローラースケートパーク」で引用されている。
っていうか、今、片手に『渋谷系元ネタディスクガイド』と『前略小沢健二様』を抱えながら書いている状況。
実は、小沢健二のブラックミュージックへの傾倒の話は、実感としてわかっていなかったのだが、今回スティービーを聴きなおすと、そこかしこに小沢健二の姿が見えるよう。実際、引用されている曲は多いようだ。
太田出版の二冊の本を見ながら過去のエントリにも補足を入れておこうと思います。
〜〜〜〜
ところで、一連の復習作業とブログエントリには、このページを大いに参考にさせていただいているのだが、『ファースト・フィナーレ』のページのCDジャケット全体像は圧巻。このような縦長の絵になっているとは全く知らなかった。やはり、レンタル専門ではダメですね。

シリーズこれまでとこれから

発表年 アルバムタイトル 備考
1972 Music Of my Mind
1972 Talking Book 3部作その1
1973 Innervisions 3部作その2
1974 Fulfillingness'First Finale 3部作その3
1976 Songs In The Key Of Life 一般的にも個人的にも最高傑作

*1:ウホウホで検索してわかったが「クウィーカー」という楽器だとのこと。画像はコチラだが、これのどこからウホウホ音が出るの?