Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

『東京 飛行』を語る(8)〜オセロ

東京 飛行

東京 飛行

やっぱりこの曲は苦手なのだ。
こういう曲を「ラテン」と呼ぶので合っているかどうかよくわからないが、オリジナル・ラヴでいうと、「アダルト・オンリー」の遺伝子を継ぐ二曲「オセロ」「夜とアドリブ」は、肌に合わない。
二人の祖先である「アダルト・オンリー」をフェイバリットに挙げるファンの人も多いみたいだが、僕はちょっと・・・。ライヴでは面白いし、盛り上がるのでいいのだが、積極的に聴きたいと思わないのだ。
で、そのDNAを持つ二曲のうち、「夜とアドリブ」は、歌詞の面でまだ助かっている。さっぱりしている。銀河系まで飛んでいっているので、涼しい感じがする。
しかし「オセロ」の方は、とても暑苦しい。バラくまさんなど、この詞を好きな方もいるみたいなのに、感覚的な物言いで申し訳ないです。
あと、自分だけかもしれませんが、どうしても、この歌詞はアレを思い出しちゃうんです。
ほら、アレです。

暇つぶしだったらいい
日を追うごとに
想いつのるほどに
ピエロの役が廻ってきた

ほら、アレです。

ピエロの役が廻って
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

もう少し強調して、こんな感じでしょうか?

ピエロの役が廻って
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

僕の頭の中の映像は、こんな感じでしょうか。

ピエロの役が廻って

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このエントリの目的は、ライヴ前に「キター」が頭から離れない僕のような人を増やすことです。
どんどん洗脳されてください。

温暖化の議論は、「地球資源の有限性」に行き着く

温暖化関連の頭の整理にメモ。
まずは、先週大きく動いた温暖化関連の記事を引用。

報告書は、大気や海の平均気温の上昇や雪氷の融解などの現象を根拠に「地球温暖化は疑う余地がない」と指摘。18世紀半ばの産業革命を境に、温暖化を起こす二酸化炭素(CO2)とメタンがそれぞれ1.4倍、2.5倍に急増したことを挙げ、「1750年以降の人間活動が温暖化の一因だと強く確信した」と分析した。
 温暖化による異常気象についても、「70年以降のハリケーンや熱帯サイクロンがより強力になっている点に表れている」と関連を認めた。

国連の「気候変動に関する政府間パネルIPCC)」が01年に公表した海面上昇の予測値は実測値より小さかったことを欧米豪の研究チームが明らかにし、2日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。経済界には「IPCCの予測は大げさで危機感をあおる」との批判があるが、むしろ過小評価だったといえる。

ということで、これまで、その見方に異論を示す学者もいたのだが、「人間活動(CO2排出量の増加)が地球温暖化の原因だ」とすることが、ほぼ「科学的に実証」されたようである。それどころか、一部の見方では、これまでの予測が「過小評価」だったというから暗鬱な気分になる。

この話題に対しては、以下のエントリが、はてブで人気となっている
はてなブックマーク - 地球温暖化のメディアバイアス―池田信夫 blog
一部、「やっぱり温暖化問題については(重要度は高くないのに)騒ぎすぎ」という主旨のコメントをされている方もいるが、報道の仕方に疑問を感じるばかりに、温暖化の議論が「非科学的」と言ってしまうのは気持ちが悪い。(なぜなら、そもそもが、世界規模の科学者が集まって、科学的なデータを下に議論をして、かなり確実性の高い結論が出ている、という記事なので・・・)
最近は飛ばし読みの安井至先生のページでのコメントはこの通り。

前回の報告書が2001年。この6年間で何が変わったのか。最大の変化は、論調。科学的に90%確実だと言える、と言い切ったことだろう。最初にIPCCの見解がでたとき(1990年)の慎重な言い回しから完全に変わった。
(略)
C先生:さて、この報告書がどんな影響を与えるか。日経によれば、米国の対応は、まだ慎重だそうだ。

A君:日本でも、これまで温暖化の科学性に懐疑的な態度をとってきた一部の科学者と経済界などはどんな反応をするのでしょうか。

B君:懐疑論も色々あって、ロンボルグの懐疑論は有名なのだが、彼の主張は、温暖化そのものに対する懐疑論というよりも、単に削減するという対応法に対する懐疑論だったと思う。

ここで言われているのは、たとえば、池田清彦『環境問題のウソ』。
実は、この本、しばらく前に、温暖化懐疑論についても納得しながら読み終えたの*1だが、よくよく思い出してみると、この本は、同じページでかなりボロボロに言われているので気になっていて手に取ったものであった。読んでみて、こちらも納得。あっちにフラフラ、こっちにフラフラして、情報に流されやすい自分の性格が恨めしい。納豆もたくさん食べた。

A君:(7)p51:「どう考えても地球温暖化なんて大した問題じゃない。大変だ大変だと騒いでお金が儲かる人ならばともかく、そうでない僕は、他人の金儲けを助けるために、快適な生活を犠牲にしたりよけいに税金をとられるのは勘弁してもらいたいと思う。そこまでお人好しの人は普通の日本語ではバカって言うんだよね」。

B君:大変正直でよいが、地球温暖化というものは、化石燃料を使い始めた人類が最終段階に出会う宿命的な影響であって、現在は、その化石燃料の枯渇も近そうだ、という段階にある。となると、化石燃料の枯渇を意識した化石燃料からの自発的な離脱を意識することが、個人的に快適な生活を継続するよりも重要になる時代が見え出したということで、これが環境問題の基本的理解であるべきだ。

結局、シンプルに考えれば、地球資源が有限である、ということ。そこからすべてをはじめる必要がある。
ちなみに、以下の、冗談のような温暖化対策のニュースにはちょっと驚いた。

宇宙空間に浮かべた鏡で太陽光線を反射するという温暖化対策の研究を今春に出される国連の報告書に盛り込むよう、米政府が提案する。英紙ガーディアンが伝えたもので、試算では太陽光線の1%も反射すれば産業革命以来出してきた温室効果ガスの効果を相殺するという。排出削減を柱にした京都議定書とは反対の、いかにも米国らしいプラス思考?

 軌道上に打ち上げた巨大な鏡で反射するほか、光を反射するホコリを大気中に放出するといった方法もあるという。

一見、「宇宙規模の現実逃避」に見えるが、可能性があるもので、地球資源を無駄に使わない取り組みであるのならば、少しでもいい方向に研究が進んでほしい。

*1:特に、先進国のみでのCO2排出量削減の無意味さを指摘した部分。

日経概観2/4(日)

円安関係

円安関係の記事が多い。3面の「けいざい解読」では、「継続的な円安で、日本の値打ちが下がったこと」を問題視して、「名だたる日本企業を、中国資本が買収する日は、そう遠くはあるまい。」と書いている。そういう時代か・・・。やはり日本語だけ話せても厳しくなるのかもしれない。

ブックオフ社長、春樹本ブーム

ブックオフ橋本真由美社長のインタビューがあった。
この記事自体は普通のないようだったのだが、この連載が面白い。
というか、一部しか読んでいないのだが、面白そう。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061120/114054/
あと、読書コーナーは村上春樹の評論本の評論。
村上春樹は最近ほとんど読んでいないけど[あとで読む]だな。

軽くみるなかれ“ゴア旋風”/温暖化対応で米、大転換へ(中外時評)

さて、一つ前のエントリに挙げた「宇宙規模の現実逃避」というのは、米国の「一部の顔」であり、テレビでも取り上げられているように、米国の中でも従来の自国の温暖化対策への姿勢を疑問視している人も多いという。
記事の主旨は「ゴア氏が大統領選に出馬したらどうなるか」というもので、本人は出馬の意向を示していないが、最近世界中で繰り広げている著書(映画)『不都合な真実』の宣伝自体が、出馬への準備なのではないか、という見方もできる、としている。
ゴア氏が民主党の候補に選ばれれば、大統領当選の可能性は高く、米国の消極姿勢が一変する。もし大統領にならなくても、現時点で、州レベルや大企業での、排出量削減への取り組みが広がりつつあり、米国の政策の転換は時間の問題だ、と繋げ、結論としては、日本の歩みはのろすぎるのではないか?というもの。
確かに、安倍内閣には、温暖化対策への取り組みのイメージはない。
IPCCの報告など、国際的な流れも見ながら、もう少しがんばってもいいのかもしれない。
こういう内容は「国民の理解」を得てから行うのでは遅きに失する可能性もあると思う。