Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

牛乳の消費減少

国内で牛乳の消費量が落ち込んでいます。搾った牛の乳が余ってしまい、捨てるしかないという事態も心配されています。今回は、牛乳の消費について勉強しましょう。

面白いなあ、と思った情報が3点あったので、取り上げる。

(1)消費量の減少について

農林水産省の統計などによると、生乳(牛から搾った乳)の需要の約半分を占める牛乳の消費量は、この10年、減少傾向にある。1996年度は429万トンあったが、05年度は379万トンに減った。06年度も前年度を2〜3%割り込む見通しだ。生産者団体の日本酪農乳業協会(Jミルク)は07年度も減少が続くとみて、2年連続で生乳の減産計画を決めた。

これにともない、昨年春に北海道で約1000トンの生乳が捨てられたが、国内では初の廃棄だったという。
消費減少の要因は以下のようなものが挙げられている。

  • 少子化で小中学生が減っている
  • お茶や野菜ジュースなどの飲料に需要を奪われている
  • 朝食を抜いたり外食を増やしたりと、家庭でとる食事が減っている
  • 健康志向が高まる中、カロリーが高く脂肪分が多いというイメージから、若い女性に敬遠されている

当然、牛乳有害説を説いた、この本も原因のひとつだろう。

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(2)牛乳の賞味期限について。

開封後の牛乳は冷蔵庫に入れても2日ほどで風味が損なわれます。

今冷蔵庫に入っている牛乳が、ちょうど一週間近く前のものなので驚いた。2日で1リットル飲み干さないといけないと聞くと、720ミリリットルの商品が売り出されたというのも分かる・・・が、店頭では見かけないような・・・。

(3)ペットボトル問題。

牛乳は、安全性の問題などから現在、ペットボトルで販売することが認められていない。しかし、内閣府食品安全委員会は3月、牛乳の容器にペットボトルを用いても安全だとする評価を公表。今秋にも正式に認められる見通しだ。

なぜ安全性?というのがよくわからなかったので、ちょっと調べてみると、食品安全委員会のHPに食品安全モニターからの疑問に答えるかたちで、以下のようなコメントがあった。

厚生労働省からのコメント】
御指摘のとおり、購入後の牛乳を衛生的に取扱うためには、冷蔵保管を行うことや開封後は速やかに消費すること等、適切な条件下で管理されることが重要です。厚生労働省としては、食品安全委員会によるリスク評価の結果を受け、薬事・食品衛生審議会でも御議論いただいた結果、牛乳等にポリエチレンテレフタレー
ト容器を使用する場合には、開栓後の再密栓が可能であることを想定し、再密栓された牛乳の携行等に伴う微生物学的リスクを未然に防止するため、消費者に対し、開栓後は携行せず又速やかに飲み切る等の適切な衛生的取扱いに関する情報提供を行うことが重要であると考えています。
http://www.fsc.go.jp/monitor/1902moni-saisyuhoukoku.pdf

つまり、牛乳が腐りやすい、もしくは菌が繁殖しやすいことが懸念されているようだ。
ただ、「決して持ち運ばないでください」というような注意書きがつくことになれば、ペットボトルである意味はなくなってしまうような気がする。
それにしても、余らせて捨ててしまうのはもったいない。チーズなんかは、中国で消費が増えて値段が上がったというようなニュースもあったと思うが、日本産チーズの輸出などの方法は取れないか?