シカ被害、原生林が消える/造林政策のツケ 山腹崩壊懸念も(サイエンス:31面)
シカの食害が各地で問題になり始めたのは80年代から。被害地は知床や屋久島、熊野などの世界遺産も含まれる。シカの「樹皮はぎ」によって樹木の立ち枯れが生じやすくなっているのだ。
原生林消滅の影響は
- 下草の消失は、例えばササに隠れて移動するツキノワグマがいなくなるなど、生態系が崩れる。
- 大雨時の土壌流出が山腹崩壊につながる
発端は
- 伊勢湾台風(59年)など、相次いだ大型台風による倒木被害
- 日本の造林政策:植林後の草地はシカの餌場になるが、スギが育つと餌が減る⇒奥山に入り込む
ただし、シカを減らすだけでは森林更新につながらない(ササが茂りすぎ日光を遮るため、幼木の生育が妨げられる)、自然保護団体からシカ捕獲への反対論があるなど、対策は一筋縄ではいかない。
セメント価格なぜ上がる?/ごみの再利用が影響/天然減量よりは割安(ファミリー経済;29目)
セメント価格の上昇の理由は大きく3つ。
- 需要増
- 石炭値上がり(中国が輸出量を減らしている)
- 原料として利用している廃棄物が原因で設備が故障しコスト高
ごみの再利用については
- 全国の一般廃棄物、産業廃棄物の排出量の約6%がセメント原料として受け入れられている
- 処理量収入が膨大で、天然資源の使用量を減らせると言うメリットがある
- セメント業界以外にも、火力発電(新規事業、東電+荏原)、鉄鋼生産(石炭の代替、新日本製鉄)などが利用。
結局ごみ分別がもっとも大事とのこと。
娘夫婦「養子を迎えたい」/どんな方法があるの?/養育制度も選択肢(家族会議:12面)
こどもが恵まれない人が他の人が生んだ子どもを受け入れる手段は以下の3つ。
G8財務相会合閉幕(1面、3面)
G8の主要議題は、世界平和、ヘッジファンド、エネルギー(地球温暖化)で、温暖化防止については進展なし。一面、三面、社説とも、ヘッジファンド関連のニュースがもっとも扱いが大きいが、これについては勉強が必要。
マリキ政権に再編圧力/イラク本格政府発足1年/各宗派・民族、治安悪化に不信感 米・イラン頼みの綱
タイトルどおりの内容だが、これに関して、6時のNHKニュースで「隔離の壁」についての話題が取り上げられていた。
これは、相次ぐ自動車テロなどに業を煮やした米国が、武装勢力の拠点があると思われるアダミヤ地区をを壁で囲い込む作戦に出ている、というもの。壁は高さ3.6m×幅2m×厚さ40cmのユニットが何千枚と並べられており、非常に高いもの。入り口は検問所のゲートのみに限定されており、住人は大きく行動を制限されて大変だという。米国寄りのマリキ首相は、不快感を表しながらも米国の作戦を容認し、それも不信感につながっているという。記事にもあるが、首相に反対して6閣僚が辞任している、というのは相当のこと。平和の維持というのは本当に難しい。