Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

7/1オリジナル・ラヴ『HOT STARTER 09』ツアーin渋谷CLUB QUATTRO(その2)

もう少し素朴に感想。

本当の渋谷系の終わり

実はクアトロは初めてで、渋谷は渋谷公会堂NHKホールくらいしか行ったことがないので、渋谷区宇田川町という住所からくる神々しさから渋谷系の総本山的なところをイメージしていたのだった。

しかし、ついてみれば、渋谷系総本山に似つかわしくない最高レベルのものをそこに発見してしまうことになった。


そう、それはブックオフ
クアトロは1〜3階がブックオフの建物の4、5階に位置するのだ。
何となく、渋谷も郊外化している、とか、ジャスコ化している、みたいな話*1を耳にしていたが、渋谷系総本山(妄想)がブックオフ店内のエスカレーターから上っていけるとは思わなかったので、ショック。
調べてみると、「BOOKOFF 渋谷センター街店」は平成20年8月にオープンした店舗だという。以前、かっこつけて「渋谷系はいつ終わったか」なんてエントリーを立てたが、平成20年8月に終わったに決まっているじゃないか。

で、感想(ネタばれあり)

ブックオフの話はそれくらいにして、ライヴそのものの内容に入ります。

ひとつ前のエントリに書いたように、とても良かった。
セットリストは、originalovebeerさんのところから拝借。(19+20と18が逆のような気もするが、自分の方の記憶が間違っているのだと思う。)

1. BODY FRESHER
2. ORANGE MECHANIC SUICIDE
3. スターター
4. DEEP FRENCH KISS
5. 灼熱
6. DARLIN'
7. 少年とスプーン
8. 夜とアドリブ
9. GLASS
10. Bird
11. ショウマン
12. 恋の彗星
13. 哀しいノイズ
14. Tender Love
15. 接吻
16. 新曲1 (「ディランとブレンダ」)
17. 新曲2 (「希望のバネ」)
18. 朝日のあたる道
19. JUMPIN' JACK JIVE
20. ORIGINAL LOVE (BODY FRESHER II)
21. 夜をぶっとばせ

encore 1

1. 新曲3 (曲名未定)
2. 個人授業
3. R&R

encore 2

1. プライマル(弾き語り)

ライヴ前は、かなり初期からのファンしか知らないような曲も演奏するのではないかと心配していたが、基本的にはインディーズにまで遡らずとも、楽曲を抑えられる親切なセットリストになった。
ただし、各曲の収録アルバムを考えると、圧倒的に1stが多く、近年のライヴとは一線を画している。

全部良かったと言ってしまえばそれまでだが、自分にとって特に良かったポイントは以下

  • 5曲目:「灼熱」は歌のあと、アンプ(マーシャル)のVolumeを田島貴男自らひねってのギター演奏。他の方も言っていたが、これは「練習の賜物」という感じで、とても「聴かせる」ものだった。
  • 9〜11曲目の流れ:本来、サックスが無ければどうしようもない気がする「GLASS」は、ギター2本で巧いこと演奏。全編ファルセットの歌は完璧で鳥肌もの、というこれも完全に聴き入ってしまうものだった。直後に演奏された「Bird」は、それとは対照的に緩い雰囲気で心地よい。計算されたものなのか分からないが、どちらの曲もひき立つ素晴らしい流れだと思う。さらに、そのあとで、また張りつめモードに戻っての「ショウマン」のギター弾き語りが素晴らしすぎた。名曲過ぎ。
  • MC〜16曲目:この日は、普段のオリジナル・ラヴとは違い、結構MCがあった*2のだが、「ビバリーヒルズ高校白書に影響を受けて曲をつくりました。」というMCからすぐに曲に入る流れは良かった。この部分は笑っていた人が多かったが、自分の近くにいた女性は曲が始まっても腹を抱えての大爆笑だった。その気持ちは分かる。勿論、曲が良かったのは前述のとおり。

ライヴ後

ファンの皆さんと、いろいろと話をする機会があったのですが、名古屋・大阪公演のことや、レッドカーテン時代からの先輩ファンの貴重な話、最近FC東京が強いという話(笑)など、いろいろな話が聞けて楽しかったです。
一応、その場で出た話の中で、自分が言いたかったことをいくつか。

(また、続きます)
続き⇒私的オリジナル・ラヴ論〜『東京 飛行』に無くて『HOT STARTER 09』ツアーにあったもの

*1:多分、ここら辺に詳しい。未読ですが→東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)

*2:話を聞くと、大阪は、さらにMCが多かったそうですね。