特に取り上げなかったがガソリン高騰に絡めたニュースが多い。
全国のレギュラーガソリン平均価格は2日時点で1リットル158.3円で7週連続値上がり。160円が一つの目安(超えたらまずい)のよう…
ブータン本相次ぐ(19面 読書)
インドと中国に挟まれた人口約70万人の小国ブータンに関する本の刊行が相次いでいるという記事。ブータンといえば、ワンチュク国王来日(2011年11月)の前は伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』を思い出した。高野秀行の本も含め、紹介されている以下は、「幸せの国」ブータンの国民性を理解するためにも読んでみたい。
記事では、ブータンでは「他人の幸せも自分の幸せと考える」「自信に満ちていて約束事に縛られず、物事が順調に運ばないことがあっても不安や焦りを抱きにくい。」だというが、後者のようなタイプは日本では、とてもやっていけないなあ。
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 御手洗瑞子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 単行本
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追記
その後、読みました →不自由という幸せ〜高野秀行『未来国家ブータン』
急増する生活保護受給者/年金制度など議論を(19面 今を読み解く:国立社会保障人口問題研究所 阿部彩)
問題点は以下に還元されるようだ。「公的年金や最低賃金などの現行の諸制度は、最低生活の保障という観点からは設計されておらず、ほとんど生活保護のしくみへ押しつけられている」。日本の生活保護の実態は…
たとえば、諸外国では、高齢者の最低生活は年金のみで保障されているところも多いことを考えると、公的年金や、精神障害者への精度の不備が「つけ」として生活保護に回っている。
これらについて最も分かりやすく解説されている本として以下が挙げられている。
- 作者: 本田良一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: 新書
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なお、執筆者がNHKの視点・論点で語った時の記事がありましたのでリンク。
生活保護の受給率を減らすためには、生活保護制度の改革だけでは、どうにもなりません。まず必要なのは、医療制度や年金制度、労働市場における「あな」を小さくすることなのです。高齢者の生活を、どう保障するか。障害や病気をもった人々の生活をどう保障するか。ワーキング・プアの生活をどう保障するか。これらを真剣に考えなくては、生活保護制度の問題は解決できません。
シェールガス3つの革新/進む増産、課題は水質汚染(15面 サイエンス)
シェールガスとは…
シェールガス(英語: shale gas)は頁岩(シェール)層から採取される天然ガス。従来のガス田ではない場所から生産されることから、非在来型[1]天然ガス資源と呼ばれる。
アメリカ合衆国では1990年代から新しい天然ガス資源として重要視されるようになった。また、カナダ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの潜在的シェールガス資源も注目され、2020年までに北米の天然ガス生産量のおよそ半分はシェールガスになると予想する研究者もいる
2000年代に入り生産が飛躍的に拡大した理由は、以下の3つの技術が確立して生産コストが大きく下がったことが大きい。
- シェール層に沿って水平に掘り進める「水平坑井(こうせい)」の技術
- 井戸に水を流し、水圧で地層にひび割れをつくる「水圧破砕」の技術
- 地震波の観測技術「マイクロサイスミック」〜地震波を参考に掘削戦略を練ることができる
課題は、環境への悪影響。特に飲料水の汚染。
なお、日本は、海外の日本向け輸出という形で恩恵を受けたいのだが、日経ビジネスオンラインの記事によれば…。
今の米国にとってこれ以上LNG輸出を認可することは、簡単ではありません。天然ガスを輸出することで得られるメリット(販売量増加と価格上昇によるガス事業者の利益拡大、ガス開発投資増、日本などの輸出先の景気下支え)と、デメリット(国内ガス価格上昇、化学・製造業等の雇用減、国家安全保障リスク)を比べて、総合的に国益にかなうかどうかを見極めなければなりません。
イラン中枢に深い溝/欧米の制裁強化招く(13面 地球回覧)
これは全く不勉強でした。
イランと欧米の対立が激化していることの発端は、イラン・イスラム体制の本流である保守派内の仲間割れの表面化。欧米はこれに付け込み政権の弱体化を狙って制裁強化をして情勢緊迫につながった。ポイントは以下。
- イランではイスラム革命以来「イスラム法学者の支配」が統治の基本(「イスラム式民主主義」と自賛)
- 大統領や国会議員は選挙で選ばれるが、権限はハメネイ師ら保守派法学者が抑えている
- したがって、大統領が改革派のアハマディネジャドになっても、変革を抑制する”装置”が設けられているのに等しい
- ハメネイ師周辺には、大統領がイスラム体制の基軸である法学者の支配を崩そうとしているとの疑念が強い
そのアフマディネジャド大統領に鳩山さんが会いに行っているのか…
鳩山氏は、今回のイラン訪問は日本政府の要請ではなく議員の立場での個人的な活動としており、8日はアフマディネジャド大統領と会談することになっています。
日本のデフレ、長期化の原因は/雇用維持で賃金抑制圧力(3面 けいざい解読)
日本だけがデフレなのは、
成長のためには、賃下げよりも人員整理を!ということなのかな。