Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞3/24(日)

賃上げへ政労使協定 脱デフレ、官民で構想浮上(3面)

デフレ脱却のカギを握る賃金の上昇に向け、政府、経済界、労働組合の3者で協定を結ぶ構想が官民で浮上している。企業が賃上げする代わりに労働者は雇用の流動化を受け入れ、政府が財政面で後押しする。1980年代のオランダの成功例にならい、3者の合意をめざす。安倍晋三首相の要請で広がり始めた企業の賃上げの動きに弾みをつけるねらいだ。

キーワードはオランダの政労使が1982年にまとめたワッセナー合意。失業率悪化への対策として3者が協定を結んだもので、特に、時短導入による雇用確保策がワークシェアリングの手本とされてきた。日本の取り組み自体の実現可能性はよく分からないが、気にしておきたい内容。

独上院が法案可決 ネット上の記事掲載料 義務づけ(5面)

グーグルとドイツが喧嘩しているみたい…としか思っていなかったが、自分が今行っている、日経新聞の記事を引用してつなぎ合せる行為自体が有料になるということか…。自分は基本的に、今の世の中、ただで出来ることが増えすぎてきたと思っているので、賛成なのだが、ブログのことを考えると、ちょっと考えてしまう。

キプロス、富裕層の預金課税検討(5面)

キプロス政府は23日、対象を富裕層に限定する形で、銀行預金への課税の再検討に入った。キプロス議会は22日に危機対策として大手銀行を整理する法案を可決したが、これだけではユーロ圏が支援条件とする58億ユーロ(約7千億円)分の自主財源を確保できないため。一度は全預金者への課税を否決した議会の承認を取り付けられるかが焦点となる。

日本でもいつか起きるいつか起きると言われ続けている財政破たんと、その後の預金封鎖。それが、キプロスでは、実際に生じてしまっている状況が怖い。

紫外線対策、UVAも注意 日焼け止めは重ね塗り(15面・健康)

東京はじめ各地で桜の見ごろを迎え、春も本番。今から始めたいのが日焼け対策だ。実は3月の紫外線量は9月よりも多く、5月になると真夏と変わらない。油断しているだけに危ない。しわやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)対策も重要視され始めた。上手に対策を講じて健康で若々しい肌を保ちたい。

SPFという数値があることくらいしか知らなかった自分にはとても勉強になった。

  • 紫外線には波長の長いUVAと波長の短いUVBがあり、
  • UVBは肌の表面までしか届かないが、シミの原因や、癌の遠因になる。防止効果はSPFで表示(最高レベルは50+)。
  • UVAは肌の深部に達して、肌の老化に大きく影響を及ぼす(光老化)防止効果はPAで表示(最高レベルは++++)。
  • 日焼け止めは厚塗りをしないと効果を発揮しない。
  • SPFPAの値が大きすぎるからと言って悪影響は生じない。

読書欄

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学

副題は「貧乏人の行動経済学」。マイクロファイナンスの話題を中心に扱い、「貯蓄の習慣をつけさせるには?」「子どもを学校に通わせるには?」など様々な社会実験を紹介する。「ビジネスに有用なだけでなく、知的好奇心も満たしてくれる一冊」との紹介で、ちょっと食指が動く、が、類書を見ると『貧乏人の経済学』という話題書が昨年出ているので、そちらを先に読むべきか。
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える


兵士は起つ―自衛隊史上最大の作戦

兵士は起つ―自衛隊史上最大の作戦

副題は「自衛隊史上最大の作戦」。3.11における自衛隊の動きを鳥瞰するのではなく、「歩兵」の虫の目で見たノンフィクションということで、未だ読みおわらない『遺体』と合わせて読みたい。*1


カウントダウン・メルトダウン 上

カウントダウン・メルトダウン 上

書評で書かれているように「検証本」はいくつもあるが、日米の政・官・軍の関係者に広く取材しているのが特徴だという。上下巻というのが何だが、Amazonでの評価も高く、読んでみたい内容。

*1:内容もあるが、「買ったら読まない」ジレンマに嵌まってしまっている…。