Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

オリジナル・ラブ新アルバム収録の「フランケンシュタイン」について掘り下げる

ラヴァーマン

ラヴァーマン

6/10に発売予定のオリジナル・ラブの新アルバムのタイトル(『ラヴァーマン』)、そして曲名が発表になった。

01. ラヴァーマン
02. ビッグサンキュー
03. サンシャイン日本海 
04. 今夜はおやすみ
05. フランケンシュタイン
06. クレイジアバウチュ 
07. きりきり舞いのジャズ
08. 四季と歌
09. 99粒の涙
10. 希望のバネ
<ボーナストラック>
11. ウイスキーが、お好きでしょ / 田島貴男

このうち、「サンシャイン日本海」はNegicco提供曲セルフカバー、「ウイスキーが、お好きでしょ」( 田島貴男名義)は、弾き語りツアーでは、どこの会場でも必ず演奏された曲でお馴染み。「ラヴァーマン」と「クレイジアバウチュ」は、先行的な扱いのシングルの2曲。
それ以外に、ファンが知っている曲としては「希望のバネ」がある。2009年の「HOT STARTER」ツアーで演奏されていた楽曲で、ツアーのMCではオバマ大統領の影響が語られていた。2009年に就任したオバマも、来年(2016年)の大統領選挙でその座を退くので、変なところで時の流れの速さを感じたりするが、もしかしたらオバマ在任時に出しておきたかったのかもしれない。(笑)


さて、これら以外の未発表楽曲について妄想を繰り広げるのは楽しいが、今回取り上げたいのは、「フランケンシュタイン」。
オリジナル・ラブのアルバムは、律儀に、A面-B面という構成になっているのが通例で、今回は、A面一曲目が「ラヴァーマン」、B面一曲目が「クレイジアバウチュ」という、両ファンタジスタが1曲目を飾る構造。
この見方でいうと、「フランケンシュタイン」は、A面ラストとなり、おそらくバラードの楽曲だと考える。
そう考える理由は、曲配置に加えて、このタイトル。唐突なタイトルの付け方が「アポトーシス」(アルバム『ビッグクランチ』)を思い起こさせるというのもあるが、そもそも『フランケンシュタイン』(原題:『フランケンシュタイン、或いは現代のプロメテウス』)という話が、フンガー♪フンガー♪フランケン♪(アニメ「怪物くん」)というイメージとは大きく異なり、悲しい物語であるからだ。
詳しくは、のちほど紹介する本を見て頂くとして、大まかなあらすじは、ヴィクター・フランケンシュタイン博士が、生命の秘密を解き明かすという野望を追求したがために、色々なものを失い、一方で、彼の作ったモンスター(通常、こちらをフランケンシュタインと呼ぶ)も深く苦悩しながら生涯を終えるというもの。
オリジナル・ラブの楽曲には「ドラキュラ」(アルバム『L』収録)もあるが、「ドラキュラ」のようないい意味での「軽さ」を持った曲とは違い、原作に引っ張られた悲しい楽曲になるのではないかと予想。
同じA面ラストとしては「ショウマン」「流星都市」「Crazy Love」級の名曲になることを期待したい。


ところで、メアリー・シェリーの書いた『フランケンシュタイン』は昨年末に新訳が出ているので、これを機会にチャレンジしてみたいが、それよりも手っ取り早く内容について知りたいと言う人に朗報がある。
原作に忠実な物語になっていると評判の伊藤潤二版「フランケンシュタイン」だ。
これを読めば、フンガーフンガーフランケンのイメージから脱却できること間違いなし。パラレルワールドホラー(?)の押切君シリーズと、その他傑作ショートショート漫画も入っていて非常にオススメ!

フランケンシュタイン (新潮文庫)

フランケンシュタイン (新潮文庫)


参考(過去日記)

⇒新曲「ラヴァーマン」の歌詞について切り込む内容。「クレイジアバウチュ」との2曲は最強ツートップですね。

⇒『白熱』発売前に、アルバム未収録曲を整理した内容を含む。当時の楽曲はお蔵入りも多数で、そもそも、ツアータイトルになった「STARTER」が未収録。

⇒ラッスンゴレライの2年先を行っていたと評判のエレクトリックセクシーのジャケ写から新曲への妄想を広げる内容。話が完全にサングラスのことに終始しているのが潔い。

⇒競馬形式でアルバムタイトル(正解はエレクトリックセクシー)を予想している好きな記事です(笑)。5枠9番でシークレットバズーカという予想をしていますが、これもラッスンゴレライの先取りです(笑)

伊藤潤二フランケンシュタインが気になってきた人はコチラも読んでください!