Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日経新聞9/30(日)

クレムリンの手招き(2面) 領土をめぐり日本が揺さぶられている。竹島では韓国、尖閣諸島では中国から押しこまれ、台湾からも船団が領海にやってきた。 そこで不思議なのがロシアのプーチン大統領だ。中韓と組み、北方領土問題で攻勢を強めてもよさそうなも…

最後のウナギを求めて〜青山潤『アフリカにょろり旅』

アフリカにょろり旅 (講談社文庫)作者: 青山潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (29件) を見るこの本は間違いなく面白い。 もう、何も書く必要はないくらいだが、辺境作家・高野秀行さ…

「答え」を求めないラストが素晴らしい〜梨木香歩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』

僕は、そして僕たちはどう生きるか作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 理論社発売日: 2011/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (40件) を見る梨木香歩は『西の魔女が死んだ』の印象があまり良くなかったので避けてきた。 例に…

豪華な作家たちの競演!〜ホラー短編集『八月の暑さのなかで』『南から来た男』

八月の暑さのなかで――ホラー短編集 (岩波少年文庫)作者: 金原瑞人,佐竹美保出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (19件) を見る南から来た男 ホラー短編集2 (岩波少年文庫)作者…

日経新聞 9/23(日)

タイ水害で日系企業、無保険に/ホンダや東芝など、更新できず ホンダや東芝など、2011年のタイ大洪水で被災した日系企業の工場で、水害に対して無保険の状態となる事例が相次いでいる。多額の補償金が発生、損保会社が保険の更新時に水害を対象外とするよう…

どうしてこうなった?〜『東京の川と水路を歩く』

東京の川と水路を歩く作者: メディアユニオン出版社/メーカー: 有楽出版社発売日: 2012/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る東京都内の河川を豊富な図や写真で源流から辿るという、かなり盛り沢山の内容の本。目次は以下の通りで、網羅…

大切なのは「成功」ではなく「挑戦」〜『イカロス君の大航海』

イカロス君 見つかる はやぶさとアニメ宇宙兄弟に多少興味がある程度で、宇宙全般の話題について、それほど気にしていなかった自分ですが、9/10にtwitter上で目にしたニュースに「おお!」と盛り上がりました。 かるかんタイムズ : 行方不明中だった世界初の…

素晴らしいイントロ本〜竹内正浩『地図と愉しむ東京歴史散歩』

カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 (中公新書)作者: 竹内正浩出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/09/22メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見る 文明開化、関東大震災、空襲、高度成長…建設と破壊が何度も繰り返された東京…

十歳の視線を見つめなおす〜那須正幹『タモちゃん』

タモちゃん (フォア文庫)作者: 那須正幹,田代卓出版社/メーカー: 理論社発売日: 1998/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る那須正幹でタモちゃんといえば、名作絵本『ぼくらの地図旅行』の主人公ということで、つい読んでしまいました。結局、…

日経新聞9/16(日)

こじれる領土、どう打開(9面・日曜に考える) 中国の反日デモが異様な盛り上がりを見せたまま、9.18を迎えようとする中、タイムリーな記事として、「創論」のコーナーが竹島や尖閣諸島、北方領土を巡る摩擦について取り上げていた。 高原明生・東京大学教授…

美しい絵を見ながらウナギと日本について考える〜カレン・ウォレス、マイク・ボストク『ウナギのひみつ』

ウナギのひみつ (大型絵本―かがくとなかよし)作者: カレン・ウォレス,マイク・ボストク,百々佑利子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/10/24メディア: 大型本この商品を含むブログを見る『うなぎを増やす』で話に挙げられているのは、ニホンウナギがメイ…

まじめに考えたい問題〜広瀬慶二『うなぎを増やす』

うなぎを増やす (ベルソーブックス)作者: 広瀬慶二,日本水産学会出版社/メーカー: 成山堂書店発売日: 2005/08メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログを見る 本日、驚きのニュースが。 絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」の見…

日経新聞9/9(日)

維新八策 2つの顔 衆院半減など、踏み絵迫る抜本策 国政進出を正式に決めた大阪維新の会は、公約集「維新八策」に硬軟両様の戦術を仕掛けている。消費税の地方税化など国の統治の仕組みを中心に抜本改革を掲げて連携相手に「踏み絵」を迫る。環太平洋経済連…

ダースベイダーは君に語りかける〜演劇「君はダースベイダー」感想

中学時代の友人が出演している演劇「君はダースベイダー」を見に行った。 誘ってくれたその友人とは最近になって20年ぶりくらいにfacebookがきっかけで繋がり、そのお蔭で今回のような機会を得ることもできた。 普段「いろいろダダ漏れにされそうで怖い」と…

自ら動き出すキャラクター達に感動〜清水玲子『竜の眠る星』

清水玲子の『月の子』は、「本の雑誌」の読者紹介欄の記事で気になって次読むメモに挙げながら、そのまま読む機会なく20年近くが経ってしまった。ツイッターでその話題を出したら、オススメしてもらったのがこの『竜の眠る星』。竜の眠る星 (第1巻) (白泉社…

日経新聞9/2(日)

次の首相を選ぶ戦い、緊迫の自民総裁選(2面・風見鶏) 麻垣康三を覚えておいでだろうか。2006年の自民党総裁選の際、政治評論家の有馬晴海氏が「次の総裁」の代名詞として出馬が有力視されていた麻生太郎ら4氏の姓名を合成してつくった造語だ。 つまり、次…