Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の夏を楽しむ絵本〜藤原一枝・はたこうしろう『まほうの夏』、はたこうしろう『なつのいちにち』

まほうの夏 (のびのび・えほん)作者: 藤原一枝,はたこうしろう出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 2002/05/01メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (14件) を見る表紙の、そしてタイトルのイメージ通りの「夏の一冊」。 自分が感じる…

知らずに読んだら超弩級のラスト〜小野不由美『魔性の子』

魔性の子 (新潮文庫)作者: 小野不由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/09/30メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 42回この商品を含むブログ (130件) を見る 後藤さんは俺なら高里が理解できるはずだと言いました。俺には理解できます。高里は故国喪失者…

それでもファミチキを食べ続ける理由〜怖いのは「中国産」じゃなくて「成型肉」では?

週に一度はファミチキを食べる生活を送っているので、今回の中国の期限切れ鶏肉問題については、とても気にしています。ファミチキ自体はタイ産*1で、事件と直接は無関係なのかもしれませんが、やはり日常的に使うチェーン店の扱う食材に問題があると知るの…

ファンタジー小説の感想 目次

アルスラーン戦記 上橋菜穂子さんの解説が良かった〜田中芳樹『王都炎上―アルスラーン戦記〈1〉』 映像的に頭に残る登場人物たち〜田中芳樹『王子二人―アルスラーン戦記〈2〉』 巧い配置のラジェンドラ〜田中芳樹『落日悲歌―アルスラーン戦記〈3〉』 まさか…

残念!!!〜湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)作者: 湊かなえ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/02/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (31件) を見る今年になって沼田まほかる『九月が永遠に続けば』『アミダサマ』を読み、イヤミスというジャンルがあるのを知った…

真夏の夜のオリジナル・ラブ -TOUR 2014-(7/11渋谷CLUB QUATTRO)

ずるい! ずる過ぎです。 色々な意味でそのように感じたライブ@渋谷クアトロでした。 最初にセットリストを挙げます。 DEEP FRENCH KISS サンシャインロマンス フレンズ カミングスーン GOOD MORNING GOOD MORNING Words of Love ヴィーナス プライマル ウ…

予想外の展開に血の気が引く〜小野不由美『風の海 迷宮の岸(下)』

風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)作者: 小野不由美,山田章博出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/04/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (68件) を見る下巻の見どころは上巻で出し惜しみしていた3つ…

暗闇から始まるトリッキーなジュヴナイルSF〜沢村凛『ぼくがぼくになるまで』

ぼくがぼくになるまで (エンタティーン倶楽部)作者: 沢村凜出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る 何も見えない、何も聞こえない、真っ暗闇。ここは、どこ? ぼくはどうして…

謎解きブームの原点は絶対「塵劫記」!〜洋泉社編集部編『江戸の理系力』

江戸学入門 江戸の理系力作者: 洋泉社編集部編出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2014/03/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る冒頭から後悔した。 何故かと言えば、冒頭に、冲方丁と鈴木一義(国立科学博物館理工学研究部科学技術史…