Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いつの間にか自分自身について考えさせられる小説~角田光代『坂の途中の家』

坂の途中の家 (朝日文庫)作者: 角田光代出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2018/12/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじ この小説に興味を持ったのは、裁判員制度に絡めた物語だったからだ。 もともと、裁判員制度自体には、否…

Original Love "bless You! Tour"@中野サンプラザ7/20(Tour最終日)

bless You! (通常盤)アーティスト: ORIGINAL LOVE出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2019/02/13メディア: CDこの商品を含むブログを見る 公演前のすったもんだ ぼくの知らない間に誰かがきて ポストの中のものを全部取ったんだろう スガシ…

映画「主戦場」に右派が「騙された」理由がわかった~『海を渡る「慰安婦」問題』

海を渡る「慰安婦」問題――右派の「歴史戦」を問う作者: 山口智美,能川元一,テッサ・モーリス‐スズキ,小山エミ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/06/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 「歴史戦」と「主戦場」 上半…

『3月のライオン』聖地巡礼の魅力(その3)~橋と人と

ひとつ前に書いた通り作品の舞台は水に囲まれているわけですが、隅田川を渡る橋は、中央大橋以外にもあります。 だけでなく、それぞれが登場人物と強く繋がりを持っています。 今回は、かなりこじつけ部分もありますが、登場人物と橋の結びつきについてまと…

政権批判ではなくちゃんとしたエンタテインメント映画~『新聞記者』

まず、最初に書くと、自分は、 望月衣塑子記者のことはあまりに好きではありません。 望月記者の菅官房長官に対する姿勢は、必要なものだし、排除されるべきではないと考えますが、あまりに反体制に過ぎる、いわゆるサヨク過ぎる、と考えていたのです。 その…