Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

肖像画って面白い~佐藤賢一『フランス革命の肖像』

<ヴィジュアル版> フランス革命の肖像 (集英社新書)作者:佐藤 賢一集英社Amazon 『ベルサイユのばら』と『大奥』を読んで本当に良かったのは、歴史に興味が沸いたこと。 これまで、フランス革命に対する自分の認識は「非難爆発(1789)フランス革命」という…

「日本の恥」としての入管~織田朝日『となりの難民』

となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS作者:織田 朝日発売日: 2019/11/01メディア: 単行本 「難民」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 外国で住む場所がなくなった人? それとも、どこか遠い国にあるキャンプの人たち? じつは、日本…

『大奥』と似てるとこ・似てないとこ~池田理代子『ベルサイユのばら』(3)~(5)

ベルサイユのばら 3 (集英社文庫(コミック版))作者:池田 理代子発売日: 1994/12/01メディア: 文庫ベルサイユのばら 4 (集英社文庫(コミック版))作者:池田 理代子発売日: 1994/12/01メディア: 文庫ベルサイユのばら 5 (集英社文庫(コミック版))作者:池田 理代…

さらけ出すコミュニケーション~清田隆之『さよなら、俺たち』

さよなら、俺たち作者:清田隆之発売日: 2020/07/02メディア: Kindle版読まなくちゃとずっと思っていた清田隆之さんの著作を初めて読みました。 男性の書くフェミニズムの本ということで、女性が書くそれよりも、さらに気の引き締まる思いでページをめくりま…

逃げ道が無い「運命」と幸せ~『掏摸』×『メランコリック』

中村文則『掏摸』 掏摸 (河出文庫)作者:中村文則発売日: 2013/06/14メディア: Kindle版 東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三…