Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

オーストラリア産牛肉の安全性についてメモ

先週号、今週号の『美味しんぼ』では、BSEを扱っていた。あらすじとしては、米国産牛肉の輸入反対運動に熱心な後輩に、国産牛も安全性が確保されているわけではないことを、山岡が説くというもの。*1
両方とも安全でないなら何を食べればいいか?
ここで山岡さんが出した結論は雄山の結論と同じなのだが、

  • オーストラリア産を選ぶ
  • 国産牛のうち、安全な飼育場で管理されている牛を選ぶ

後者の場合、一般消費者は(特に外食時において)直接選べない。したがって、輸入反対運動をするのであれば、外食産業に「安全な飼育場」との契約をさせるよう働きかけをすべき、という結論だったように思う。
そこで疑問なのが、オーストラリア産の牛肉の安全性の根拠。
おそらくBSE騒動の初期の段階で結論がついた話で、僕自身が知らないだけなのかもしれないが、よくわからなかったので、ぐぐってみた。すると、これという決定的なものがなかったのだが、以下のような理由によるらしい。*2

  • これまでにBSEが発生していない
  • ピッシングが禁止されている(日本より安全)
  • トレーサビリティが確保されている(米国より安全)
  • 安全性管理の歴史が古い(肉骨粉輸入禁止などの措置が早い)

ただ、日米については、リスク評価委員会が結論をくだせなかったほど、リスクの差は小さかった、ということを考えると、豪州産のみ断定的に安全と言われると、突っ込みたくもなるもの。大体、そんなに安全なら、何故、国産牛の管理方法を豪州のものに変えないのか?全頭検査よりもよほど意味のあることだと思うのだが・・・。

*1:国産牛の安全性については、過去の日記からいろいろリンクしています。→http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20060123#BSE

*2:参考:http://www.coop-nagano.or.jp/abeef/aussiebeef/aussiebeef.htmなど