Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2006年に聴いたCD5枚

いわゆるベスト5。
12月30日の気分で選んでいます。一昨年の『シフクノオト』(ミスチル)、昨年の『A Time To Love』(スティービー・ワンダー)、『OZ』(100s)、『サンボマスターは君に語りかける』などの絶対的なアルバムがなかったので、実際には、順位は流動的です。

1位:オリジナル・ラヴ『東京 飛行』

東京 飛行

東京 飛行

今年は、キリンジスガシカオYUKIサンボマスター木村カエラと、好きなミュージシャンのアルバムが発売が相次いだ。
好きなミュージシャンであればあるほど、期待からハードルが高く設定される。つまり、よかったかどうか、というのは、自然と、過去の発表作品との比較によるところが大きくなってくる。したがって、これらのミュージシャンの相対的評価というのは、実際には、自分には難しい。
そういう意味では、『東京 飛行』は、オリジナル・ラヴの近作の中で一番いい、と胸を張っている。「これ、聴いてみてよ」と、オリジナル・ラヴを知らない人に軽い気持ちで薦めることが出来る作品。

2位:YMCK『ファミリーミュージック』

ファミリーミュージック

ファミリーミュージック

2004年の作品だが、今年聴いたアルバムということで。YMCKは2005年発表の『ファミリー・レーシング』も聴いたが、キラキラ度はこちらが上。
名前の通り、完全なファミコンサウンドが特徴で、ウイスパーボイスのボーカルも心地いい。さらには、収録曲「ジョン・コルトレーン回転木馬の夢を見るか」では、大ネタ的にコルトレーンジャイアント・ステップス」が引用されており、それがきっかけで、コルトレーンも聴いたという意味では、一粒で二度美味しいアルバム。
キリンジの『DODECAGON』は相当によかったのだが、それは自分がピコピコサウンドが好きなのが一番の要因で、自分の好みを突き詰めた究極のかたちは結局これなのではないか、ということに思い当たった。そういう意味では自分のルーツのひとつを占める重要な作品。

3位:CORNELIUS『Sensuous』

Sensuous

Sensuous


至極まっとうだが、良かった。
残業時間の単純作業中によく聴いたアルバムでもあるが、ながら聴きもよし、正座聴きもよし、といろいろな聴き方のできるアルバム。他のミュージシャンと違う、変わったアプローチが、ことごとく実を結んでいる感じ。ジャケットはウゴウゴルーガのシュール君を思い出す。
アルバム収録曲ではないが、シングル『Breezin'』収録の「Cue」も大好き。
ただ、一般的な感覚はよくわからないが、個人的には、自分がDOOPEESに期待しているものと近い方向性だったので、DOOPEESの2ndの発売が延期されたのは、内容が被り過ぎているからではないのかという無駄な勘繰りをしてしまう。

4位:チャットモンチー『耳鳴り』

耳鳴り

耳鳴り

先日書いたとおり、歌詞も音も面白い。
これからブレイクするであろうミュージシャンを早い時期に聴くというのは気分がいいもの。
心配は、変な売れ方をして、バンド仲が悪くなったり、悩んでしまったりするのではないか、ということ。
タイアップなども多いようだが、人気が出過ぎない状態で、セカンドアルバムを出して欲しいなあ、と思ってしまう。

5位:東京事変『大人』

大人(アダルト) (通常盤)

大人(アダルト) (通常盤)

全然書いてなかったけど、椎名林檎は好きなミュージシャンの一人。来年ソロ活動を再開するという話も加点要素として入れてこの位置。
一曲一曲がいいのはもちろんだが、アルバムとしてのまとまりがある。その点、アルバムとしてよりも曲のよさが目立った1st『教育』とは異なる。
アルバム発売を心待ちにしたアルバムであれば、さらに高い評価だったかもしれない。