Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

納豆だけじゃ終わらない大豆騒動

今朝のNHKおはよう日本」の特集で、大豆の高騰について知った。
具体的には、「遺伝子組み換えでない大豆」の高騰について、だ。
近い将来、「今日はボーナスが出たから、久しぶりに“マグロ”と“遺伝子組み換えでない大豆”を使った納豆を食べようか」なんていう日が来るのかも・・・。
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納豆や豆腐などの大豆製品には、パッケージに「遺伝子組み換え大豆は使用していません」と書かれてはいるが、そのほとんどをアメリカ・カナダなどからの輸入に頼っている。
「遺伝子組み換え大豆」は病気に強いため、生産者側としてはメリットが多く、
このような背景の中、「遺伝子組み換えでない大豆」が高騰した原因は二つ。

  1. 米国政府がバイオエタノール生産を奨励しているため、大豆よりもトウモロコシの方が儲かる
  2. 健康志向から使用が減っているトランス脂肪酸の代替とする食用油の原料として、「遺伝子組み換えでない大豆」が多く使われるようになっている

両者とも、この流れが逆戻りすることを期待しにくいため、大豆製品と今までと同じようにつきあっていくのは難しいのかもしれない。
マグロどころか、納豆、豆腐すら気軽に食べられない時代が来たらと思うとちょっと怖い。
しばらくしたら、「遺伝子組み換えでない大豆は使用していません」などという、一見間違っていないように見える表記の納豆が増えていくのかもしれない。

ちなみに、過去日記(2004年5月17日)よりリンクされていた、3年前の大豆高騰の原因は下のようなもので、バイオエタノールの話は一切ない。時代が大きく変化していることを感じる。

食用油などの原料になる大豆の国際相場が16年ぶりの高値圏に乗せている。昨年夏までは1ブッシェル5ドル台だったが、以後は上昇が続き、10ドル台まで一気に跳ね上がった。高値をもたらしたのは主産地米国の不作や南米産地(ブラジル、アルゼンチン)の作柄悪化など供給要因が大きいが、需要サイドの要因も劣らず大きい。

 需要面では何といっても中国。経済成長に伴う油脂や飼料の需要増大で同国の大豆輸入が急増し、国際需給を引き締めている。