Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経概観3/4(日)

成長を考える 第4部 何が阻むのか(4)「追いつけぬアジアの玄関/インフラ途上国」

今日の日経は航空関係のニュースが目を引いた。

  • 米欧の航空市場開放(オープンスカイ協定)
  • 仏大統領選の争点にエアバス社のリストラ問題

そんななかで、一面の連載「成長を考える」は、ソウルや上海、バンコクなど他のアジアの巨大空港と比較したときの、日本の「インフラ途上国ぶり」を嘆く。
国内の空港の問題点は

  • 夜間飛行制限がある(空港の24時間化の遅れ)
  • 貨物の積み下ろしスペースが不足している(大規模化の遅れ)
  • アジア-米国間の主要貨物である45フィートコンテナは大きすぎて国内道路で輸送できない
  • 規制の問題(例:09年に国際化する羽田空港は距離規制があり、北京には行けない(上海程度まで)

最後に東大伊藤元重教授のコメントがあるが「思い切った規制緩和、公共事業の選択と集中、民間活力の導入・・・。それらを総動員しても日本はまだ追う立場だ。」とのこと。
通常の「インフラ」という観点では、例えば、停電が頻発するインドの状況などを考えても、日本はアジアの中での「途上国」とはとても思えない。
結局問題は、「国土の均衡ある発展」の呪いが高じて、単なる足の引っ張り合いになってしまっている現状にあるのか。無情ではあるが、地方切捨ての都市集中投資ができないと「アジアの玄関」はおろか、裏口にもなれないのかも・・・。

そこが知りたい−JR東海会長葛西敬之氏インタビュー

2007年3月期の純利益1200億円を受けて中央リニアへの自己資金投入の夢を語る会長。

東京−大阪間を一時間で結べば東京−立川間と所要時間はほぼ同じで、東京と大阪が一つの街であるかのような感覚が生まれるかもしれない。

個人的には「勝手にしろ」という思い。
そこまでして急ぎたい理由がわからない。救急医療など生死を争う問題(あれば)を除けば、東京−大阪間をそこまで短時間で結ぶメリットがわからない。
もう一度引用する。

少年:「車は、僕は嫌いだな」

(略)

学者:「どうして、速いっていうことは、意味がないの?(略)刈り取った羊の毛を、街まで運ぶのに、倍以上も早く行けるだろう?そうしたら、その余った時間を他のことに使えるじゃないか」
少年:「わかっていないんだな、お爺さん。(略)たとえば、これまで、街まで、馬で行って、帰ってくるのに、一日かかってるんだ。それを、車で半分のスピードでやれるようになったら、どうだと思う?」
学者:「一日に一度、街まで出るとして、半日時間が余るんじゃないのかい」
少年:「違うよ。その人は、一日に、二度、羊の毛を車に積んで、街まで出かけてしまうことになるのさ。余った時間に働いてしまうんだよ。速くなるということは、時間が余ることじゃなくて、もっと忙しくなるということなんだ。」

家計「パスモ 18日スタート」

昨日の、地下鉄利用のメリットのつけ方の一案としては、ICカード乗車券によるサービス向上があるだろう。仙台市地下鉄の場合、ネットワーク化が進んでいないため、バスと連携するか、もしくはスイカと連携するかしないとあまり意味がないが・・・。
パスモのメリットは

  • 切符購入の手間が省ける
  • 首都圏ではスイカの代わりにもなる
  • 電子マネーとして利用が可能
  • 利用状況に応じてポイントが貯まる

さらに、関西圏のピタパ電子マネーとしては用いることができないが、後払いのメリットを生かして、利用状況に応じて、自動的に割引サービスが適用されるという。
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ところで、着工の始まった東西線のことを悪く言うのは何だが、やはり、地下鉄をもう一つ建設というのは筋が悪い。
富山市などの成功例もあることから、一部市民団体が主張していたように、LRTの導入なども真剣に俎上に載せるべきだったと思う。そもそも富山市だって、クルマ中心の都市構造だったというから驚きだ。

森市長が言う「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」とは、公共交通を活用して都市機能を中心市街地に集約しようという、都市再構築の考え方である。富山県は、1世帯当たりの自動車保有台数が1.73台と全国第2位(2005年3月時点、1位は福井県)、道路整備率は71.2%(2003年)で全国第1位である。「富山では交通機関として自動車利用が中心のため、拡散型の都市になっていたのです」。実際、富山の中心市街地の人口密度は、全国の県庁所在地の中で一番低い。

中心市街地の空洞化は、仙台では、それほど大きな問題になっていないが、街の中心部にそびえたっていたコカコーラの看板がなくなってしまい(仙台東宝劇場の閉館。H18年2月)、それこそアクセス鉄道付近ではあるが、まるっきり郊外に東北最大級の複合商業施設ができたり(ダイヤモンドシティ・エアリ、つい数日前開業)する中で、富山のようなコンパクトシティの成功例はうらやましい。
ただ、自分のなかでは、地下鉄は高齢者に優しくない交通機関のイメージがあるので、この部分が払拭されれば、かなり状況が変わるのかもしれないが・・・。

サンデーニッケイアルファ「シニアの持ち家どう生かす」

ここでは3つの方法が挙げられている

リバースモーゲージというのはあまり耳慣れない言葉だ。

リバースモーゲッジ(Reverse mortgage)とは、自宅を担保にした年金制度の一種。自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が、住居を手放すことなく収入を確保するための手段として注目される。

自宅を担保にして銀行などの金融機関から借金をし、その借金を年金という形で受け取る。年月と共に借金が増えていき、死亡時に自宅の評価額と同じになるように調整する。死亡時に金融機関が契約者の自宅を引き取る。 通常の住宅ローン(モーゲッジ)では年限と共に借金が減っていくが、この制度では増えていくのでリバースモーゲッジと呼ばれる。 以下の二つのリスクがある。

* 年金が満額になる時点を越えて長生きする。
* 年金が満額になる前に死亡する。

自分の寿命が正確にわかって、親子仲の悪い人(もしくは相続相手がない人)が採る選択肢、ということか。