Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

ジョニ・ミッチェル 『ブルー』

ブルー

ブルー

これはいい!やはり「名盤」と名のつくものは聴いておくべきだ。改めて、そう、思った。
10年くらい前に、キャロル・キング『つづれおり』(1971)を聴いて衝撃を受けたが、同じ1971年に、猛一枚、自分を驚かせるアルバムが出ていたというのは面白い。自分の生まれる前のアルバムなのに、どちらも、自分にとって新しく聴こえた。
特に、1、2曲目、そして、「ジングルベル」のメロディーが効果的に入る8曲目「River」がよかった。いずれも、ピアノのみとか、ギターのみなどのシンプルな演奏であるのだが、それだけに演奏がだらけない、というのだろうか、凛としたものを感じる。
そういえば、彼女に興味を持ったのは、『ブルー』が名盤として取り上げられることが多かったから、ということ以上に、岡村靖幸関連で何がしかのリンクがあったからだった。『ブルー』を聴いてみて、改めて振り返ると、それは詩の内容だろうか、曲のアレンジだろうか?(だいぶ昔の記憶なので、「団子」が「どっこいしょ」に変わっている可能性もある。よくわからない。)
そして、中山康樹『挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門』でジョニ・ミッチェル『ミンガス』が取り上げられていたことが、後押しした部分は大きい。この本の中で、ジョニ・ミッチェルに関するエピソードとしていわゆる「無人島レコード」の話が挙げられている。

そういえばジョニは、あるインタヴューで「無人島にもっていくアルバムを挙げるとしたら?」と聞かれ、「3枚でもいい?」と念を押したうえで、次のアルバムを挙げている。
『スケッチズ・オブ・スペイン』『ネフェルティティ』『イン・ア・サイレント・ウェイ』。すべてマイルス・デイヴィスのアルバムであり、ここにジョニの音楽性を解く鍵が潜んでいるように思われる。

女性シンガーソングライターは、これまであまり聴こうと意識しなかったが、全般的に自分には向いているジャンルなのかもしれない。
フィオナ・アップルアラニス・モリセットも最も売れたアルバム一枚しか聴いていないが、ツボに入るし、日本では、椎名林檎宇多田ヒカルも好きだ。(全部売れ線で、自分が非常に平均的日本人であるためだけかもしれない・・・)
勿論、ジョニ・ミッチェルやキャロル・キングも含めて、しつこく他のアルバムも聴いてみようか・・・。