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『桂枝雀落語大全 第11集』

枝雀落語大全(11) 饅頭こわい/ちしゃ医者

枝雀落語大全(11) 饅頭こわい/ちしゃ医者

立川談志のあとだから、より一層、安心して落語に身を任せられる。
収録されているのは「饅頭こわい」「ちしゃ医者」の二つだが、「饅頭こわい」が絶品。
まくらは短く、すぐに話しに入るのだが、いわゆる「饅頭怖い」の本編に入るまで、7人?の人間が好きなもの嫌いなものについて語り合う。食べ物の話から、狐に化かされた話、お化けの話まで、時間が本編が何かをすっかり忘れてしまうほどの盛り上がり。それでいて「饅頭」の話もサゲまで期待通りに落とすのだから大満足。
なお、「ちしゃ医者」は、あまり状況を想像したくない展開の上、サゲの部分がピンと来なかったので、ちょっと不満。自身の病院体験も交える医者話のマクラは面白かったが。