Yondaful Days!

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電車内での携帯での通話がマナー違反とされる理由

コメント欄まで含めて、面白い話題だと思った。
電車内での携帯電話の使用(通話)が敬遠されるのは、単純に、それを不快に思う人が多いから、ということでいいのではないかと思う。世の中で「マナー」とされているものは、合理的な理由を説明できることの方が少なく、スッキリと腑に落ちるような回答は得られないと思う。
これ以降、「不快に思う人が多い」ということを前提として、少し話を進める。(その前提についての自分の認識が誤っていれば、あまり意味のない議論になる。)

なぜ不快なのか?

コメント欄やブクマコメントにあるように、音量よりも「一人喋り」自体が、不快の源なのだが、さらに突き詰めると、目の前にいる自分が、(この場にいない人よりも)明らかにないがしろにされているという感覚が、不快感の理由だろう。
タクシー運転手の中には、(特に断りもいれずに)乗車中ずっと携帯で話をしている客を許せないと思う人もいるようだが、これに近い。距離の近い場所にいるのに、石ころのように扱われる感覚が我慢できないのだろう。(その話を聞いてから、自分は、タクシー内で携帯を使うときは、一言断りを入れるようにしている)
電車内での、二人、三人のお喋りも、他の客への配慮に欠けることがあるが、この場合は、ないがしろにされる理由が目に見えるから、比較的、納得しやすい。ヘッドホンなどで外界との関わりを閉ざすことも、心の中では、周りは石ころとして扱われているかもしれないが、態度として表面に出ることはないため、問題にならない。
実際、自分が街中で携帯電話を使うときのことを考えると、結構、周りに無頓着になり、大声は勿論、ぶつかったりしても気にならなくなる。逆に、自分が、携帯電話に夢中になっている通行人にぶつかられたりすると、かなりの怒りを覚える。そういった経験から考えると、携帯電話を使うときは、周りへの配慮が減るし、近距離で、それをされると、自分がないがしろにされたようで不快に思うというのは、感覚的に正しいと思う。

電車・バス事業者の視点から考えると・・・

また、その理由が上述の通りかどうかは別として、車内での携帯電話の通話を不快に思う人が多いという前提に立てば、それが、喧嘩などのトラブルに繋がる可能性はかなり高いといえる。
したがって、電車・バス事業者としては、トラブル回避のために、車内での通話を控えてもらう、というのは、非常に合理的な判断だと思う。

まとめ

まとめると、電車内での通話が禁止される理由は

  • 乗客の立場で考えると、不快に思う人が多いから(不快に思うのは、自分がないがしろにされていると感じるから)
  • 電車・バス事業者の立場で考えると、車内でのトラブル回避のため

ということになる。
したがって、客のまばらな電車内での通話は、他の乗客への配慮を忘れない範囲内では許されると思う。
逆に、街中での通話も、周りの人への配慮を十分に行うことが必要だろう。少なくとも、繁華街で妙な因縁をつけられない程度には注意したいと思った。

補足?

SUPER BELL”ZのCDで「携帯電話を使用する方の迷惑になりますので、車内ではペースメーカーの電源をお切りください。」というような車内放送のネタがあったが、違和感がないのが怖い。