Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

とくダネ!的なバランスの取り方

火事と花火は江戸の華というが、文字通り喧嘩が元になっている「炎上」、これほど日本人の心をくすぐる騒ぎも無いのかもしれない。
今朝、昨日見逃したオシムジャパンの試合結果を見ようと、テレビをつけると、どこも亀田親子の謝罪会見。避難先のNHKでは、なぜかオシムジャパンの結果には触れずじまいだったので、亀田の波をすり抜けながら民放をさまようことに。結局、深夜の五輪代表の試合の方がインパクトがあったからか、やっと見ることができたフジでも、大久保の二発のみの軽い扱い。結局、あまり興味の無かった謝罪会見の方を繰り替えし見ることになった。
聞くところによると、反則行為以外に、セコンド(親父、兄)の反則指示があったことが問題になっているという。しかも、それが中継のマイクに入っていたということで、ネット上に落ちていたものを聞いてみた。しかし、これ、どこからどう聞いても反則指示というよりは、親父の独り言(ラーメンとかmixiとか・・・笑)にしか聞こえず*1、何が問題なのかは結局分からずじまいだった。世の中、不思議なことが多い。
さて、朝の報道番組の話に戻る。テレビに映し出されたのは会見の様子だけでなく、どこの局も申し合わせたように「あの謝罪会見についてどう思いますか」という街頭インタビューをしており、ほとんど安倍首相の辞任会見以上の熱気。
別に報道する分はいいのですが、もうすこしバランスを考えてもいいのじゃないですか?という、アンチマスコミ的な気持ちが久しぶりに盛り上がってきてしまった。
で、そのあと見た「とくダネ!」。
小倉智昭は、叩かれる人を敢えてかばったりする姿勢を見せることの多い反骨精神溢れる人だから注目していたが、オープニングトークは、亀田熱を冷ますように、一般的な関心度の低い夏木マリの結婚について延々と語っていた。その後、亀田特集に移る頃に家を出たので、亀田家に対するスタンスはよくわからないが、数字を気にする番組としては重点的に扱わなくてはならない話題なのは確かなのだろう。とくダネのオープニングトークは、「番組として」の意見は抜きにして、純粋に「小倉智昭として」の意見が聞けるので、興味のない話題だったとしても楽しく聞ける。熱くなりすぎているテーマから、敢えて離れた話題を持ってくるのも、とくダネ的なバランスの取り方なのかも、と思い、感心した。

*1:最近のココロ社さんのネタのなかで最大のヒットでした。