Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経少しだけ12/23(日)

古くなるが、先週の日経で気になった記事を。

うがい、手洗い 方法違うと効果低く(8面・健康)

風邪やインフルエンザの予防のために、うがい、手洗い、マスクを励行する記事。驚いたのは、「うがい薬」の効果が疑問視されていること。
ググってみると、記事の中で取り上げられている実験は2005年のもののよう。

風邪の予防には水でうがいすることが効果的であることを、京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らが全国調査で確かめた。水のうがいで風邪の発症率が4割低くなったが、ヨード液のうがいには明確な予防効果はなかったという。

 川村教授は「古くから言われてきた水うがいに予防効果が確かにあった。海外にはうがいの習慣はあまりないようだが、その予防効果を世界に発信したい」という。一方、ヨード液のうがいについて「風邪をひいたあとの消毒効果は否定していないが、予防効果が認められなかったのは意外。粘膜細胞への作用なども考えないといけないのかも知れない」という。

日経の記事の中でも以下のような結論がなされており、2年間で研究の進展は無かった模様。

水道水よりうがい薬の効果が低くなった理由について、川村教授は「殺菌力の強いヨード液が、のどの粘膜細胞を風邪の細菌やウイルスから守る常在菌を死滅させた可能性がある」とみる。

いくらなんでも、イソジンなんかは、これを否定するような研究成果をもっているのでは?と思ってHPに行くと・・・。

うがい薬はのどや口の中の洗浄とともに、有効成分による殺ウイルス・殺菌効果も期待できます。より高いうがい効果を得たいときに使用しましょう。

上記研究結果と同じ内容が視点を変えて書いてあるだけのようです。
それほど必死になって打ち消すほどの実験結果ではない、ということなのでしょうか?川村教授も2年間も放置していないで、「次」を見せてほしいのですが・・・。
ちなみに、うがい、手洗い、マスクについては、以下が指摘されていました。

  • うがいは15秒×2セット。
  • 手洗いは、汚れが残りやすい親指の周りや手首に気をつけて行う。
  • マスクは、不織布*1がオススメ。

*1:ずっとどういう意味だろうと思っていたので調べてみると、織らない布、ということで紙と布の中間に位置するもののようです。いわゆる使い捨ては不織布という理解でいいのではないでしょうか?