- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: コミック
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- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
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謎の巨大ロボット「ジアース」と、そのパイロットである子供たち(+政府)の中でだけ進んでいた世界が、とうとう、一般人にも少しずつ認識されるようになり、物語は、次第に「内面世界」的なものから「パニックもの」に近くなっていく。そういう意味では、(6)〜(7)の展開はオーソドックスで、5巻までのような圧倒的な魅力は減った。特に最新刊(7)の最終話あたりの「自分の家族が当事者にあたる場合、報道関係者(ここでは番組司会者)は、それをどのように世間に知らせるか?」というテーマは、結構ベタで、個人的にはあまり興味をそそられない。
しかし、(6)〜(7)の圧巻は6巻30〜31話、パイロット切江洋介が「畑飼先生」と「田中さん」から受ける説教シーン。ここまで青く、ここまで長文の説教が、少年漫画の中で真面目に語られるのはとても面白い。というか普通だったらバランスが悪いが、この漫画だから許される、という感じがする。以下ごく一部を抜粋。
- 何か問題が起きた時に、その原因を自分以外の他人に求めようとするのは、駄目な人間に共通のよくない癖だな。(畑飼先生)
- 私達は生まれながらにして、生命に対して業と責任を背負っているの。他者の命の可能性を摘み取らずに生きていける人はいないわ。植物を食べ、動物を食らう(略)安易な生命賛美をする前に、そういうことに向き合わないと(田中さん)