Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

秦基博『コントラスト』

コントラスト(初回生産限定盤)(DVD付)

コントラスト(初回生産限定盤)(DVD付)

本人はどう思っているのかよくわからないが「ハタ坊」と呼ばれている秦基博
正直言って、ラジオでパワープレイされていたデビューシングル「シンクロ」を一度聴くなり既に心を打ち抜かれていたのだが、今回遅れに遅れて*1ファーストアルバムを聴いてみると、非常にツボ度高い。
それもそのはず。
「シンクロ」も、十分に「渋谷系」的*2だったのだが、疾走感溢れる5曲目「トレモロ降る夜」が、スピッツ「ルナルナ」やオリジナル・ラヴ「サンシャインロマンス」へのオマージュかというほど、それっぽくて笑ってしまう。
セカンドシングルでは、オリジナル・ラヴの「夜をぶっとばせ」をカバー(未聴)、サードではUAの「ミルクティー」をカバーと、カバー曲のセレクトもそうだが、90年代の日本の音楽を十分栄養にして育ったミュージシャンなのだろう。自分にとっては、すごく好感が持てる要素だ。
そういった音楽性云々以前に、歌の巧さは白眉。女性ミュージシャンでは多いが、「息遣い」まで聴かせる男性ミュージシャンは、なかなか得がたいのでは?
テレビやライヴなどで見たことがないので、実際の雰囲気はよくわからないが、ジャケ写の印象も悪くないし、気になるミュージシャンです。

ただし、アルバムは、前半にいい曲が詰まりすぎていて、なかなか後半を聴けずにいる。超キラーチューン「シンクロ」は、後半部に入れた方がバランスがよかったのでは?
試聴はこちらで可能です。
http://www.bmgjapan.com/_artist/item.php?id=2131&item=8150


なお、秦基博と同じオフィスオーガスタ所属で同時期デビューのライバル長澤知之は、いろいろあって、今のところ活動再開には至っていないようで残念。
こちらも応援してます。ミニアルバムも聴いてみます。
http://www.office-augusta.com/nagasawa/

*1:ツタヤの「旧作」待ちをしていたのだ。最近そんなんばっかだ。

*2:この場合の渋谷系が何を指しているのか、自分でもよくわかりません。ニュアンスを感じて!ください