Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

ぶらり亘理へ

今日は、仙台市よりも南側に位置する亘理町を満喫する一日だった。

まずはいちご狩り

もとはと言えば、いちご狩りのために亘理に行ったのだった。
11時半頃に現地についたが、春休みということもあり、多くの親子連れで賑わっていた。
やや評価が辛いのでイチゴ園の名前は出さないが、30分食べ放題で、大人1300円、子ども650円。
が、しかし、普段スーパーで売っているイチゴが1パック400円前後であることを考えると、量的には見合わないので、味に値段の根拠を求めるも、格段の差があるとは感じられなかったので、額的には微妙。むしろ、雰囲気代と、毎日多くの客をさばくために複数のハウスをうまく運営する管理費として価格が上乗せされているのだろう。
ようたは、30分で満足したようで、そのままイチゴ園を出る。
駐車場には土筆がたくさんあり、ようたは「つくしがたくさん!」とこれまた大喜びだったが、イチゴとか土筆とかは、改めて近距離で見ると、ブツブツがいっぱいでやや寒気がしてくる(蓮ほどではない)ことに気づいたが、そういう気持ちはスルーした。

ところで、それほど突っ込むつもりはないが、イチゴについては、先日の安井至教授のコラムの以下の記述が気になった。

A君:中国からの野菜の輸入量も減ったそうですね。しっかり洗えば、問題は無いのに。

C先生:それは、その通り。しかし、一般的な主婦のメンタリティーは、全く違うようだ。油性の農薬だと、水で洗ってもそう簡単には落ちない。となると、洗剤などを使って洗うことになるが、となると、残留農薬は落ちても、洗剤が残留する。どちらが危険性が高いか分からないというのが、メンタリティーの実態のようだ。まあ、恐るべき誤解なのだが。

A君:日本の農薬だと、さっと水で洗ってで充分だった。イチゴなども、常識的には洗剤で洗った方が安全性は確保できるのだが、まあ水だけが普通でしょうね。

B君:イチゴ狩りだけど、観光イチゴ園で摘み取ってそのまま口へ、という食べ方で被害が出ないとすると、洗わなくても大丈夫ということを証明しているようなものではないか。

A君:HPを調べてみると、残留農薬検査などもしているイチゴ園もあるようですけど。

B君:一方で、鹿沼産のイチゴのように、1年前に残留農薬騒ぎのあった地域もある。今年は、信頼回復のためにトレーサビリティーシステムを導入したようだが。栃木産のイチゴにも残留農薬騒ぎがあった。

C先生:いずれにしても、洗剤が有害というのは、本当は、時代遅れなんだが、世の中全体のゼロリスク思想の中で、まだ生き残ってしまった。ヨーロッパなどでも、水が貴重なところでは、洗剤を使って食器を洗っても、その後のすすぎはしないところもある。ある意味で、洗剤の人体実験もすでに終わっている。

ちょっと調べると・・・

  • 農薬は、市販の野菜や果物からよく検出されますが、東京都衛生研究所や横浜市衛生研究所の調査では、野菜ではセロリ、パセリ、アオジソなどから、果物ではイチゴから多く見つかっています。
  • 水洗いによる残留農薬の除去率は、農薬の種類によってかなり差があり、100%除去出来るものもあれば、ほとんど除去出来ないものもあります。同じ農薬の場合、野菜よりも果物、なかでもブドウ、イチゴの除去率が低いことが分かっています。

なお、鹿沼産のイチゴの残留農薬の問題は、2006年5月に導入されたポジティブリスト制度も関連しているようだが、この農薬の基準にしても・・・

  • 急性毒性(食べた直後半数が死ぬ)量は、ラットで57〜73 mg/kgというから、乱暴な計算をすれば、体重50kgの人間がこの違反イチゴ6.5トンをいっぺんに食べたら半数が死ぬということになる。
  • 長期摂取の場合。生まれて死ぬまで毎日毎日ホスチアゼートを食べ続けて影響がない量 ― これは1日許容摂取量(ADI)という ― は0.001mg/kgである。体重50kgの人なら0.05mg、つまりこの違反イチゴ114gに相当する。114gというと大きな「とちおとめ」なら10個くらいだろう。(中略)ここで言っている114gとは、生まれて死ぬまで毎日毎日食べ続けなければならない量である。(中略)しかも、それで影響が出ない量である...。

確かに、残留農薬の問題は、神経質になりすぎるところがあるとはいえ、気になるところなので、行った観光イチゴ園のHPを確認したが、減農薬はうたっているものの、残留農薬ゼロということではないらしい。(上に書かれているように、そういうイチゴ園もあるようだ・・・)
まあ、毎日イチゴを食べるわけでもないし、体調も悪くなってないし、いいか。

次に温泉へ

せっかく亘理に来たので、他にも少し、ということで荒浜漁港に車を向けた。ところが、途中で窓から見える温泉マークにつられ、ようたが「温泉に行きたい」と言い出したので、急遽「わたり温泉鳥の海」に。

「わたり温泉鳥の海」は、東北の太平洋沿岸では珍しい海沿いの温泉です。施設は5階建てで、最上階の展望浴場「天海の湯」からの眺望が自慢の宿です。

 太平洋側にある檜風呂からは、仙台港から金華山、相馬あたりまで一望でき、晴れた日には青い海と澄み切った空が。また、早朝は黄金色に輝く日の出を楽しむことができます。さらに、西側の岩風呂からは、鳥の海湾内と蔵王連峰を望むことができます。

いやあ、これは嬉しい誤算。
2月にリニューアルしたてということで、施設も綺麗で、まだ木のにおいもして、とてもいい気分になれた。何より、温泉のある5階からの眺望が素晴らしく、天気がよかったので、露天風呂も満喫。ようたがいるので岩盤浴にはチャレンジできなかったものの、800円分の価値あり。
ただし、これほどの施設が町営であることが、今後プラスになるのかマイナスになるのか、という点が気になった。
一応、調べてみると、リニューアル前は、まったく注目されていなかった施設ということ。

昔から「鳥の海荘」という町営の施設として営業していましたが、古いイメージがあって、あまり注目されてきませんでした。 仙台の人達は「本当に温泉なの?」と半信半疑でもあり、利用するのは地元の人が多かったようです。 ところが、2月6日にリニューアルオープンしたとたん、連日大盛況の盛り上がり。 当初は「これ以上お客さんが増えても対応できないので・・・」と取材の依頼を保留されたほど。 町営であることは変わらないのですが、リニューアルを機に、スタッフに温泉旅館で長年経験を積んだ接客のプロを迎え、サービスの点でも充実を図るなど、思い切った改革に挑戦したそうです。

引用先にあるように、4階レストランのバイキングも何人も順番待ちの人がいたし、1階の産直コーナーもよかった。夏に海水浴とセットで来てみたいところ。

公園へ

温泉出てからすぐに帰ろうとすると、施設目の前にある公園で足止め。
ようたは、滑り台で遊ぼうとしたのだが、この滑り台が、これまで見たこともないような過酷な滑り台で驚いた。簡単にいえば「滑る」行為に到達するまでに、フィールドアスレチック上級編をクリアしなくてはならないような感じで、ちょっとした風雲たけし城
ようたは、高いところが苦手ということもあり途中で断念。ややレベルを下げた滑り台もあったので、そちらで納得してもらった。

ほっきめし

亘理といえば「さけはらこめし」だが、シーズンではなく、今の時期は「ほっきめし」ということで、漁港前のお店でお弁当を買った。待っている間に、サービスのつみれ汁を飲み、ようたが欲しいといった、ふぐの焼き物をその場で食べる。どちらも美味しく、ようたもお腹が空いていたせいか、しっかり食べた。

で、帰宅

帰宅途中に、ようたが寝てしまう間に聴いていたのは、このCD。

思い入れのある曲が多いので、逆に新鮮味が薄いのは問題だが、2100円という価格を考えるとお買い得感はあるかも。
というか、今日は結構お金を使ったなあ。