Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

オリジナル・ラヴの2009年→2010年

オリジナル・ラヴファンの巡回が読んでいる人の多数を占めるブログなので、年の最後にオリジナル・ラヴの話を。


相変わらず平日更新が続いている、オリジナル・ラヴ田島貴男のブログですが、最近、笑ったのは以下。

「うわ!なにこのアレンジ超おしゃれ!もりガールにも受けそう!」
と木暮が言うので、
「なんだその「もりガール」って?」とおれ。
「えええ!もりガール知らないの?マジ?うわ、だっせー田島!
 ほら、あの、なんだっけ、あの、ほら、
 蒼井優ちゃんみたいな人をもりガールっていうんじゃん!」
蒼井優ちゃんって映画「フラガール」に出てた人?」
「そうそう!まあ、きみにも分かるように説明してあげるとだな。
 今なりのオリーブ少女っていうの?」
「なんだそれ!」
というやり取りが昨日あった。
もりガールの「もり」は、漢字で「森」と書くんだってね。
「森」の中の妖精のようなファッションの人を言うんだってね。
「森ガール」の話題ですげえ盛りあがーる、などと、
つい言葉にしたくなる歳におれもなったか...。

クリスマスの日に、下らない駄洒落というセンスにニッコリ。
ただ、森ガールというのは、耳から聞いたことが無いので、何となくしかイメージが湧きません。*1


さて、ここで、2009年、音楽を通してと言う以上に、podcastでその声を一番聴いたミュージシャン西寺郷太のブログから引用。

アルバム《GO》に収録のバラード〈Still〉は、松尾潔さん作詞、深沼元昭さんと作曲の共作で、ど真ん中のバラードに久しぶりにトライしてみた楽曲です。作詞を名手松尾さんに依頼したことで「歌」としての説得力が増したと思います。マイケルもそうですが、自作自演するシンガーがフレッシュでいるためには、信頼できる作詞家・作曲家にゆだねる楽曲も必要です。この歌はそれもあいまって普遍的な強さを獲得していると、今回改めて感じました。冨田さんも同様の感想を終演後話してくれました。

西寺郷太に一番惹かれるのは、語り口から感じられる誠実さの部分ですが、音楽的な部分での、このバランス感覚の良さ、ミュージシャンとしての姿勢とリスナーとしての姿勢の釣り合いが取れているところも大好きです。
また、堂島孝平と意気投合して一緒にツアーをしてみたり、などという他ミュージシャンとの気軽なコラボレーションも羨ましいです。CDが売れなくなっているのにもかかわらず、ライヴを楽しむ人が増えている時代にマッチした動き方であると思います。


というのは、当然、冒頭に挙げた田島貴男を意識して書いているのです。田島貴男の2009年リリースは、持田香織と組んだcaocao名義での「個人授業」のみ。

個人授業

個人授業

予想に反して、セールス的にはパッとしなかったようなのですが、この方向は絶対に間違っていなかったと思います。だからこそ、自分のブログでは、その後の輝かしい展開予想までしたのですが、全く当たらず。ここまで当たらないと、事務所か本人の戦略ミスとすら言いたくなります。(笑)


実際、「何故?」と思ったのは、今年の夏に発売された、持田香織のソロアルバム『moka』。

moka

moka

持田香織らしさ」を全ての人に届ける、ソロとしては記念すべき1st ALBUM。
おおはた雄一+原田郁子(クラムボン)とのコラボ楽曲「タオ」(今年の夏の終わり頃公開予定映画「女の子ものがたり」の主題歌)や、SAKEROCKSEAN LENNONとのコラボ曲なども満載!! ELTファンにも訴求する楽曲までも収録!!

他に、参加は、大橋トリオ、ビック・ルンガ。
持田香織、略して「もか」という、「caocao」*2と同様のテイストを持ったアルバム名であるにもかかわらず、田島貴男の参加なし。
確かに、caocaoからソロアルバム発売の8月までは、それほど時間はないのかもしれないですが、タイミング的には、田島貴男の名前があった方が自然ではないしょうか?少なくともSEAN LENNON*3なんかよりも。


多分、田島貴男は、それほど人づきあいの上手なタイプでは無いのだろうとは思います。
でも、それが原因でコラボレーションの機会まで逃してしまっていたら、それはちょっと勿体ないなあと思ってしまうのです。
そこら辺、自身のブログで「孤独OK」みたいな発言を見ると心配してしまいます。

孤独が嫌だとかつらいとか言うけれど、孤独は反面けっこう面白かったりもするものじゃなかろうか。ただ、失恋したとか、誰か近い人間がいなくなったというような「喪失感」から来る寂しさ、孤独感は、それはつらいだけだろうと思う。いま言っているのは、そういうことではなく、「なんとはなしに感じる孤独感」について言っている。
(略)
コミュニケーションはすばらしいことだし、みんなといろいろアイデアを持ち寄って話し合ってかかわり合って、制約もあって、そんな中でなにものかを作り上げる面白さは最高だ。ただそうやってコミュニケーションするときに持ち寄るアイデアはやっぱり孤独の中で生み出される。


2010年のオリジナル・ラヴは、おそらくアルバムを1枚出すところまで行くのでしょう。
そして、おそらく、それは、これまで通り、田島貴男がほぼ全曲プロデュースというものになるのでしょう。
しかし、個人的な希望を言えば、もう少し他のミュージシャンとのコラボレーションを増やしてほしい。少なくともアルバムでの女声コーラス参加曲を増やしてほしい。できれば、ライヴでのコラボレーションなども増やしてほしいと思います。caocaoの田島貴男の輝きは、明らかに、最近のオリジナル・ラヴでの活動では見られなかったものだと思うのです。

*1:というか、最近、「流行」というレベルがかなり下がっている(以前ほど流行しているものがない)ことを、2009年のシングルランキングを見て考えさせられました。25位まで全く知らない(笑)福山雅治はCMの歌か?→http://contents.oricon.co.jp/music/special/091218_01_01.html

*2:caocaoの由来は、たじまた「かお」&もちだ「かお」り

*3:wikipediaを見て「マイケル・ジャクソンの主演映画「ムーンウォーカー」に出演」していたことに驚きました。