Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

RED CURTAINとWONDERFUL WORLDとオリジナル・ラヴのこれから

久しぶりに動きがあったオリジナル・ラヴについて、気になるところをチェックしてみた。

「RED CURTAIN (Original Love early days)」について

3月2日にレッド・カーテン時代のアルバムが発売されることが決まった。
これまで、聞ける楽曲は、CDの8曲目「Original Love (Body Fresher?)」と、18曲目「Talkin' Planet Sandwich」しか無かったのだから、ファン垂涎のアイテムということになる。

3,000(税込)
2011年3月2日 発売 
WONDRFUL WORLD RECORDS WWCD-005


DISK 1 CD
1.Body Fresher 
2.Caution (100 Secrets of Love)
3.Talkin' Planet Sandwich
4.Mr.Big Rock
5.Orange Mechanic Suicide
6.X'mas No Hi
7.Darlin'
8.Original Love (Body Fresher?)
インディーズ盤ORIGINAL LOVE」より
9.砂嵐電
10.クリスタル・バター・ランド
11.少年とスプーン
12.キャリアーズ
13.ロデオ・ソング
14.Mr.Big Rock
15.Orang Mechanic Suicide
16.一秒と朝食
17.Talkin' Planet Sandwich
※The Red Curtain Live at 和光大学 (1986年11月24日)
18.Talkin' Planet Sandwich
※MINT SOUNDコンピレーション「Attack of the Mushroom People」より


DISK 2 DVD
Body Fresher 
※Live at 九段会館 (1988年4月24日)
近代映画社発売 VHS「GS GS GS CARNIVAL '88 いかすビートに しびれるサイケ!」より


田島貴男 自らによるデジタル・リマスター
CD+DVD 二枚組 紙ジャケット仕様 
ブックレットには秘蔵写真多数、田島貴男×秋山幸広による対談収録。

レッド・カーテンとは、オリジナル・ラヴの前身となるバンド、Wikipediaによれば「1986年に結成」とあるが、アンオフィシャルでは「1985年冬に結成」、1987年7月にはオリジナル・ラヴに改名しているようだから、レッド・カーテン名義での活動は、1年程度ということになる。
バンド名の由来は以下の通り。

バンド名の由来は、XTCの変名バンド「the Dukes of Stratosphear」での、Colin Moulding の名前が Red Curtain ということから。

25 O'Clock (W/Book)

25 O'Clock (W/Book)


さて、今回、メインテーマとしたいのは、発売元とされているWONDRFUL WORLD RECORDS について。
以降の文章を書くにあたっては、公式HP以外に以下を参考にしている。

WONDERFUL WORLDとは

WONDERFUL WORLDはオリジナル・ラヴファンにとっては馴染みの深い言葉で、いろいろなところに登場するが、オリジナル・ラヴの所属する事務所名となる。
公式HP「Original Love official website "Have the last laugh"」も一番下に「© 2010 WONDERFUL WORLD ALL RIGHTS RESERVED.」と書かれており、事務所作成であることが示されている。
UnOFFICIAL PAGEによれば以下の通りである。

「ワンダフル・ワールド」ってなんですか?
田島貴男が所属する音楽事務所です(現在は田島自身が社長であるようです)。実質的に田島一人をマネージメントしています。1993年ごろ設立されたようです。
なお、デビュー前後のオリジナル・ラヴは「KING COBRA」というところに所属していました。 余談ですが、オフィシャル・ページのディスコグラフィに『SESSIONS』や『Million Secrets of Jazz』のアナログ盤が漏れているのは、KING COBRA製作だったためと考えられます。

なお、この事務所名の由来について、昨年6月頃にツイッター上で本人の口から、小沢健二と関連するという話が出ていた。

僕の事務所「ワンダフル・ワールド」の名前の由来は、小沢君が見た夢のなかで、僕が事務所を始めて、その名前が「ワンダフル・ワールド」だったと彼が教えてくれた。だから僕の事務所の名付け親は小沢君なんだ。

ポニーキャニオン時代以降しかリアルタイムには知らない自分なんかは、事務所名の由来は、アルバム『風の歌を聴け』(1994年6月27日発売)収録の「It's a Wonderful World」なのかな、と思っていたが、由来は無関係で、時期的にも事務所名の方が先(1993年)だったということになる。
なお、これまたUnOFFICIAL PAGEで整理されたデータから考えると、最も早くワンダフルワールドの名前が使われているのは、1993年2月1日発売の、井上睦都実、シングル「抱きしめたい」発売(田島リミックス「東京タワー (wonderful world remix)」収録)のようだ。

WONDRFUL WORLD RECORDSとは

上記の参考資料サイトを確認したところ、これまでもいくつかのアイテムは「WONDRFUL WORLD」から発売しているが、「WONDRFUL WORLD RECORDS」自体は、今回初登場した名前のようだ。

「WWCD-005」は何故?

3月に発売される「RED CURTAIN (Original Love early days)」の型番は「WWCD-005」。
何故、005?と思っていろいろと調べてみると、WONDRFUL WORLDから発売されているものは、「WW…」の型番がついているようだ。
例えば、最近では、2000年10月24日発売のインディーズ時代の再発アルバム『Original Love』については公式HPでも「wonderful world(WWCO-004)」との記述を確認できる。
また、ツアー限定発売やファンクラブ限定発売のビデオも以下のような型番がついている。

  • WWVO-001    Original Love Tour 1996 Live at AKASAKA BLITZ(1998年4月発売)
  • WWVO-002,003  FIREWALKING(1999年12月発売)

なお、WONDRFUL WORLD名義のレコードには以下のものがあるが型番は無いようだ。*1

  • Let's Go! (1993年7月発売)
  • THE ROVER・IT'S A WONDERFUL WORLD(1994年7月発売)
  • Source --tasty cut record (BRONCO)(1995年11月発売)
  • Hum a Tune/Masked(1996年9月発売)※公式頁に記載無し
  • Tyrannosaurus(1997年9月発売)
  • Bronco/The Slaughter of Seagulls(1999年12月発売)※公式頁に記載無し/XXXツアーパンフ付属ソノシート


さて、ポニーキャニオン東芝EMIの過去作を確認すると、型番記号は以下のようになっており、当然、メディア毎に使い分けているようだ。

  • CDの場合:PCCA、TOCT
  • 8cmCDの場合:PCDA、TODT
  • ビデオの場合:PCVP、TOVF
  • LDの場合:PCLP
  • レコードの場合:PCJA
  • DVDの場合:PCBP

とすれば、未だ見ぬWWCO-001、WWCO-002、WWCO-003の3つは、型番が不明であってもレコードの中には無く、CDであることが必要だが、今回の調査(笑)では、そこを確認することはできなかった。

所属問題はどうなった?

漏れ聞こえる情報が多々あるわりには、これまで公式には一切出てこなかった所属問題。今度のCDが、これまでのレアアイテムと同様、「WONDRFUL WORLD」名義ではなく、「WONDRFUL WORLD RECORDS」として発売されることを下記と併せて考えると、ポニーキャニオンを出て、個人としてやっていくことはほぼ確実になったのかと思う。

  • ポニーキャニオンからベストアルバムが発売され、務めは果たしたこと。
  • にもかかわらず、公式サイトDiscographyには、ベストアルバムとして『ボラーレ!』が入っていないこと。*2
  • 2月の渋谷クラブクアトロ2daysが、初日を「東芝EMI DAYS」、二日目を「ポニーキャニオンDAYS」と称して、完全に総括モードに入っていること。
  • 12月に再開?したマイスペースのページのプロフィールの所属レーベルが「unsigned」 (どのレーベルとも契約していない?)となっていること。
  • リニューアル後の公式サイトに「ORIGINAL LOVE ONLINE SHOP」が設けられ、今後の新作もここから販売していくというアナウンスがされていること。

2010年5月発売のベストアルバム「THE BEST SELECTION OF ORIGINAL LOVE」は、ポニーキャニオンから発売され、このときはKnife Edge*3というポニーキャニオンのレーベルから発売されているが、HPを見ると、現在、Knife Edgeの所属アーティストでは無いことは明らか。ポニーキャニオンのアーティスト一覧からも名前が抜けたまま。

ポニーキャニオンORIGINAL LOVE情報を見ると、ページ自体はあるものの更新は基本的に年末でストップしている。(何故LIVE&EVENTがつい最近更新されているのかは不明)

  • TOP PAGE(2010.11.30 更新)
  • BIOGRAPHY(2010.11.30 更新)
  • DISCOGRAPHY(2010.12.08 更新)
  • LIVE&EVENT(2011.01.14 更新)!?


ということで、やはり、2月の渋谷クラブクアトロ2daysまでには公式にアナウンスがあるということで間違いない!
新生オリジナル・ラヴが、どんどん活動できるように、まずは、皆さんも「RED CURTAIN (Original Love early days)」を買いましょう!

*1:UNOFFICIALによれば、最後のブロンコだけ型番がある。R-99A0077

*2:これまで気づきませんでしたが、田島貴男の意地なのでしょうか?ベストアルバムとしては、『サニーサイド〜』と『変身』以外は認めないという宣言のように読めます。

*3:Wikipediaを見ると、Knife Edgeは「2008年に独立レーベルにシフト」となっていますが、独立レーベルというのはどういう意味でしょうか?ポニーキャニオンの指図を受けないという意味?