Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

オススメ朗読漫画の最新刊〜片山ユキヲ『花もて語れ』(3)

花もて語れ 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

花もて語れ 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

熱血朗読漫画の第三巻が発売され、早速、発売日に購入。
(この人の漫画が初めてだったためか)1、2巻は、やや漫画として大袈裟だったり、登場人物の配置・役割が漫画的すぎたりすると感じてしっくり来ない部分があったが、この3巻では、そういう部分が全くなく、非所に落ち着いて読めた。物語に入り込めた。そして、主人公・佐倉ハナが朗読する「花咲き山」に涙した。
自分が話の筋をあまり知らなかったせいもあるが、じかに絵本で読んでいれば「花咲き山」にここまで感動することは無かっただろう。朗読という伝え方が、この感動を生んだというよりは、朗読を模した、この漫画独自の伝え方が板についてきて成功しているのではないか、という気もするが、とにかく1,2巻よりもスルスル読めるようになったのは確か。
初恋?の折口先生と対峙するシーンが無かったのは残念だが、3巻を読んでみて、この漫画は多くの人にオススメできると確信した。
1、2巻の感想はこちら⇒「解釈する」「伝える」「声に出す」朗読の魅力〜片山ユキヲ『花もて語れ』
花さき山 (ものがたり絵本20)

花さき山 (ものがたり絵本20)

BGMとしてぴったりだった『水色ジェネレーション』

水色ジェネレーション

水色ジェネレーション

小説の場合は音楽を聴きながら読むということはほとんどしない(歌詞付きの場合はできない)が、漫画の場合は試してみることがままある。
今回『花もて語れ』に合わせたのは南波志帆『水色ジェネレーション』。主人公ハナの純粋な感性が、透明な歌声とマッチしていて良かった。
特に「髪を切ったのにスル―」という歌詞から始まる「もんだいとこたえ」が印象的。
作詞作曲編曲とも宮川弾。初めて知ったが、調べてみると、元ラヴ・タンバリンズのキーボディスト!(おー!)安藤裕子畠山美由紀土岐麻子などをゲストボーカルに迎えたこのアルバムは聴いてみたい。
pied-piper

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