Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

アールグレイにミルクは入れないの?〜Wikipediaで辿る「カミングスーン」(1)

オリジナル・ラブの久々の全国ツアー「ひとりソウル・ツアー 『白熱』」が、11月 3日より長野CLUB JUNK BOXから始まりました。ほぼ日でも連動企画がスタートしており、昨年一昨年と目立った活動がほとんど無かったのが不思議なくらいです。


さて、ツアータイトルにも使われた最新アルバム『白熱』の中でも、スチャダラとのコラボを取りあげられることの多い「カミングスーン」は気軽に聴ける名曲ですが、よく聴いてみると知らない言葉が跋扈しているので、ひとつひとつWikipediaで調べてみようというのが、今回の企画。出だしの歌詞にいきなり躓いてしまったので、2回に分けます。

アールグレイ ミルクは入れないで

アールグレイ(英: Earl Grey)とは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶で、フレーバーティーの一種。原料は中国茶のキーマン茶(祁門茶)が使われることが多いが、茶葉のブレンドは特に規定がないため、セイロン茶や、中国茶とセイロン茶のブレンド、稀にダージリンなども用いられる。“Earl Grey”とは「グレイ伯爵」の意であり、1830年代のイギリス首相、第二代グレイ伯チャールズ・グレイに由来する。

全く知らなかったのですが、earlというのは「伯爵」という意味だったのですね。セサミストリートに出てくるコウモリっぽい外見のカウント伯爵の名から「伯爵」といえばcountだと思っていました。のっけから勉強になります。


さて、「カミングスーン」の中では「アールグレイにミルクは入れないで」と歌われる、いわゆる「アールグレイ〜ミルクティ問題」については、Yahoo知恵袋などでも繰り返しされている質問のようです。結論的なところはよく分かりませんでしたが、調査の結果を以下に整理します。

→回答が賛否両論出ていますが「長年喫茶店で働いてきましたが、ミルクティーを出すときはアールグレイ、レモンティーダージリンです(3軒働いたお店とも)」という回答があり、ミルクティがNGということは無いようです。一方で「もともとすごい軽い紅茶なのでミルクを入れるなんて邪道みたいに昔は考えられてました」という回答があり、「邪道」という意識を持っている人も(かつては)いたようです。

→こだわりの人は、アールグレイにはミルクを入れないという意見も根強いようです。ここでもダヴィンチ・コードの話が出てきますがこれについては次に。

→映画『ダ・ヴィンチ・コード』でトム・ハンクスが演じる主人公が「アール・グレイには、ミルクかレモンか」という質問をされますが、正解は「レモン」とのことですが、これに疑問を呈されています。
また、続きエントリでは「イギリス人は基本的にレモンティーを飲まない」「イギリスではレモンティーと言わず、ロシアンティーと呼ぶ」ということについて書かれています。目から鱗です。

→映画『私は「うつ依存症」の女』でも「アールグレイにはミルクを入れない」という“常識”をきっかけに男女の仲が険悪になるエピソードがあるとのこと。
この方も書いていますが、そのような習慣やマナーが過去に常識となっていた時代があるようです。


ということで、結論としては、以下の通りです。

  • アールグレイは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶なので、この独特の香りに対して、ミルクが合うと言う人と合わないと言う人がいる。
  • かつて「アールグレイにはミルクを入れない」という定説があり、これを知識として頭に入れている人が少なくない。
  • しかし、実際には、喫茶店で出しているものや、市販商品でもアールグレイのミルクティは例外的ではなく、広く普及している。


まだ、「カミングスーン」の歌の出だしの部分にしか触れることができませんでしたので、まだまだ続きます。