前回に引き続き、オリジナル・ラブの「カミングスーン」という曲の歌詞のキーワードの意味をWikipediaで調べなおす企画です。
白いLeeのジージャン
リー(Lee)は1889年、カンサス州サリナに創設された食品と雑貨の卸商。正式名称はH.D.リー・マーカンタイル・カンパニー。
1911年に独自の衣料工場を設立し、デニム衣料などを作り始める(この時のダンガリーズが後のリー・ライダースになる)。
このブランドのジーンズはバックポケットの形に特徴がある。普通のジーンズはバックポケットが将棋の駒を天地逆にした形が多いがリーのジーンズはバックポケット下部が丸くなっている。バックポケットのステッチ(レイジーS)は馬の口を横から見た形という説が有力。
ジェームズ・ディーンが愛用したジーンズなんですね。Leeって書くとジーンズだと思いますが、LEEって書くと辛いカレーを思い出します。(雑誌とかブルース・リーを思い出す人もいるのかも。)
学生時代に、Leeの白いジージャンをよく着ていたカッコいい友達がいました。
真夜中に長電話して モリッシーの話で時間も忘れるほど
モリッシー(Morrissey 1959年5月22日 -本名 スティーヴン・パトリック・モリッシー)は、イギリス北部・マンチェスター出身のミュージシャンである。1980年代はザ・スミス(1982年-1987年)のボーカリスト・詩人(作詞者)として活動。サッチャー政権下で不況にあえぐ若者たちに絶大なる人気を博した。バンド解散後はソロとしての活動を続けている。
恥ずかしながら、モリッシーは名前のみしか知りません。(ザ・スミスは、スピッツ関連でアルバムを一枚借りて聴いたか聴いていないかという程度で記憶にございません)
少しググると、「モリッシー、日本で例えると誰?」という質問に対する掲示板のやり取りが見つかりましたが、寄せられた回答が、槇原敬之、氷川きよし、橋本治、井上陽水、マツコ・デラックスということで全くイメージが定まりません。(笑)
さて、時間も忘れるほど話していたのは、1988年発売のソロデビューアルバムのことなのかもしれません。1966年生まれの田島貴男が22歳(スチャダラはアニ、ボーズ、シンコの順に、21、19、18歳)の頃になります。
- アーティスト: Morrissey
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 1998/06/30
- メディア: CD
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春色に染まる旧山手
東京都道317号環状六号線(とうきょうとどう317ごう かんじょうろくごうせん)は、東京都品川区から、板橋区に至る主要地方道(都道)である。この道路は、通称山手通り(一部区間は「旧山手通り」および「海岸通り」)と呼ばれる。
通ったことありません。下の地図で言うと、東横線の代官山駅と京王井の頭線の神泉駅を結ぶのが旧山手通り。代官山というのはここにあるのか!(笑)
大きな地図で見る
なお、スチャダラパーが所属する事務所「メロディフェア」は代官山にあるとのこと。
耳まですっぽりキャスケット
キャスケット (Casquette) は、ハンチング帽の一種。キャスケットとはフランス語で鳥打帽という意味である。アメリカなどでは新聞売りがかぶっていたことからニュースボーイ・キャップ (Newsboy cap) と呼ばれる。
本来ハンチング帽と同種のものであるが、日本では区別される。
その定義は非常に曖昧だが、主にハンチングでトップが2枚・4枚・6枚・8枚、と分かれているもの、もしくはキャップ型でボリュームの大きめなものをキャスケットと呼ぶことが多い。
書き出してみると、自分は何も物を知らないので泣けてきます。(笑)
帽子の種類は、ニット帽、野球帽、麦わら帽子、山高帽、学生帽、そしてハンチングくらいしか知らない。キャスケットという言葉は、今後も付き合いが無さそうな言葉です。
首から下げる一眼レフ
一眼レフカメラ(いちがんレフカメラ、英:Single-lens reflex camera 、SLR)とはスチルカメラの構造による分類のひとつで、撮影に使用するレンズと撮像面(フィルムもしくは固体撮像素子)の間に鏡を置き、実際に撮影されるイメージを光学ファインダーで確認することができるものをいう。 撮影用の光学系とファインダー用の光学系が一系統であるため(一眼)、ファインダーから見える像が撮影される写真の像と一致する。
カメラの話題来ました!
全く分かりません!
上手い人の写真を見ると、欲しいなあと思うデジタル一眼ですが、店頭に来て通常のデジカメとの価格差に、その価格差を埋めるほどの興味はないかも…と退くことを何度も繰り返しています。
調べてみると、一眼レフの特徴である光学ファインダー構造を省くことで軽量化を図ったミラーレス一眼というのもデジカメでは人気のようですね。
でもやっぱり価格が…(笑)
浅い浅い被写界深度
被写界深度(ひしゃかいしんど)とは、写真のピントが合っているように見える被写体側の距離の範囲のこと。写真用レンズにおいては、ある一つの設定で厳密な意味でピントが合っている場所は、一つの平面上にしかないが、一定の許容量を認めることでその前後にも十分にはっきりと像を結んでいるといえる範囲がある。その範囲のことを被写界深度と呼んでいる。
つまり、ここで歌われる「浅い浅い被写界深度」というのは、焦点が合っている範囲が狭くて全体的にぼんやりした写真。当時の流行もあったのでしょうか?
ミニシアターで見たレイトショー
ミニシアター(Mini Theater)とは、ブロックブッキング等による大手映画会社の直接の影響下にない、独立的な映画館のことをいう。旧来は「単館系」と呼ばれたものも指す。
…
1980年代中盤にはヌーヴェルヴァーグの作品群や「ニュー・シネマ・パラダイス」、「ベルリン天使の詩」等のヨーロッパの作品を上映することでミニシアターブームと呼ばれる現象を生む。現在でもこれらに近い系統等のおもに女性向けの映画が多く上映される傾向にある。
「カミングスーン」自体が、田島やスチャダラパーの青春時代の思い出が詰まった歌なので、80年代後半あたりの世界観がベースにあり、そういう意味では、ミニシアターブームが興った時期の実体験なのかもしれません。
大人はわかってくれなそう
『大人は判ってくれない』(おとなはわかってくれない、原題:LES QUATRE CENTS COUPS、直訳すると『400回の殴打』)は、フランソワ・トリュフォー監督の最初の長編映画。
『ある訪問者』、『あこがれ』などの短編映画を手がけた後、1959年に発表したトリュフォー自身の幼少時代の自伝とも言うべき作品。 全編モノクロ。
上で挙げられているヌーヴェルヴァーグの代表的な監督がゴダールとかトリュフォーだったということですね。これまでの流れで分かる通り、これも見たことありません。
なお、同タイトルの立花理佐のセカンドシングルがあるのを発見しましたが、無関係です。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2000/01/19
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2人を包む世界は水色
これは何か元ネタがありそうですが、よく分かりませんでした。
渋谷系関連で必ずアルバムが挙げられていたこの辺から取っているのでしょうか。
- アーティスト: クロディーヌ・ロンジェ
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なお、クロディーヌ・ロンジェの、このアルバムも初めて知りました。
- アーティスト: クロディーヌ・ロンジェ
- 出版社/メーカー: SOLID RECOREDS
- 発売日: 2007/05/19
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クリストのインスタレーション
クリスト(Christo, 1935年6月13日 - )は、ブルガリア、ガブロヴォ生まれの美術家。本名はフリスト・ヴラディミロフ・ヤヴァシェフ(Христо Явашев, Christo Vladimirov Javašev (Javacheff) )。
妻のフランス人美術家、ジャンヌ=クロード(Jeanne-Claude Denat de Guillebon、1935年6月13日モロッコ生まれ - 2009年11月18日)とともに「クリスト&ジャンヌ=クロード」(Christo and Jeanne-Claude)の名で活動している。…
その「作品」は一言で言えば「梱包」である。彼の「梱包」は1958年、日用品の梱包から始まったが、もともとそのころから巨大な建物(後述のライヒスタークなど)や自然や公園の風景全体を梱包するアイデアはあった。1960年代以降、梱包は次第にその規模を巨大化させていく。美術館の建物を丸ごと梱包することにはじまり、オーストラリアの高さ約15メートル、長さ2キロメートルにおよぶ海岸を丸ごと梱包した「海岸の梱包」(1969)など、途方もない作品もある。
インスタレーション (Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。ビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)こともある。
現代芸術は、今まで何度か見る機会があったので、現代芸術につきもののインスタレーションという言葉は辛うじて知っています。クリストは当然知りませんが、ここで挙げられているのは「二人を包む世界」という言葉と作品の特徴が呼応しているのですね。
B全サイズの青写真
A全=A1、B全=B1です。
A1=594mm×841mm
B1=728mm×1030mm
紙を水張りして水彩画などを描くための「パネル」でしたら
これらの用紙サイズと同寸のはずです。A1を2枚つないだ大きさののA0(エーゼロ)は
A倍(エーバイ)とか呼ばれますね。
B全サイズというのは、Wikipediaには無かったので、別の場所から。
かなり大きな写真になるのですね。
乾かないリキテックスの匂い
1950年代以降、世界のアートシーンの中心は、ヨーロッパから、アメリカ大陸へと移って行きました。当時のアートシーンは新しい表現、技法、そして材料とニュースタイルの追求に拍車がかかっていました。多くのアーティストが新しい表現を可能にする素材の登場を待ち望んでいたのです。1955年、アメリカで理想的な絵具の研究を重ねていたDr.ヘンリー・レビソンは、その絵具のバインダーとしてアクリリック・エマルジョンに着目し、成功を収めました。比類のない安定性を持つ、世界で最初の水性アクリル絵具「リキテックス」の誕生です。リキテックスカラーは、当時第一線で活躍していた若いアーティスト達に積極的に支持され、60年代以降のアメリカンアートの隆盛を迎えました。そして新たなアートの潮流とともに、リキテックスもまた世界中であらゆるアーティストに愛用されるようになったのです。
リキテックスというのはアクリル絵具の種類を指すようです。
この歌詞の主人公は、写真だけでなく、いろいろな作品を作ったりするので美大生なんでしょうか?と思って調べたら、BOSEとANIは桑沢デザイン研究所というデザイン専門学校で知り合った仲だということで、ここら辺は完全に実体験ということになるようです。
なお、桑沢デザイン研究所の卒業生として渋谷系人脈では他にかせきさいだぁがおり、場所は、SHIBUYA-AXのすぐ近くだそうです。
可能性詰め込んだポートフォリオ
ポートフォリオ(Portfolio)は、本来は「紙挟み」や建築家の作品ファイルの意。しかし現代の日本においては、ある程度の資産を持つ投資家が、自らの資産を複数の金融商品に分散投資すること、またその投資した金融商品の組み合わせを指すことが多い。
金融商品の組み合わせを指しているのかと思っていました。(笑)
キミは向かったロンドン
何故ロンドンなのか、どなたか教えてください。
ダッシュで西郷山公園
西郷山公園(さいごうやまこうえん)は、東京都目黒区青葉台にある目黒区立の公園である。周辺住民の憩いの場やデートスポットとして知られる。
…
東急東横線代官山駅より徒歩13分。公園東部沿いは旧山手通りに接している。
上の「旧山手」を参照。行ったことなし。
多頭飼いのイタグレ
イタリアン・グレイハウンド(英: Italian Greyhound)はイタリア原産の小型のグレイハウンド犬種。イタリアン・グレーハウンドとも表記される。イタリア名はピッコロ・レヴリエロ・イタリアーノ(伊: Piccolo levriero italiano)。
…
「I.G.」「イタグレ」と略される事もある。
イタグレが全く分からなかっただけでなく「多頭飼い」という言葉も初めて知りました。
携帯の「2台持ち」みたいで、やや“物”扱いしているっぽい言葉のように感じて抵抗感がありますが、検索では多くのページが引っ掛かるし、普通の言葉なんですね。
カルトな漫画 輸入版
これは少し気になります。アメコミでしょうか?それともフランスの漫画(バンド・デシネ)でしょうか?
ウォーターフロント 元倉庫/革命起こりそうなダンスフロア
ウォーターフロント (Waterfront) とは、文字通りには「河岸、海岸通の土地、水辺」といった意味になるが、今日、メディアに多用されている用途では、過密化する都市の新たな開発区域としての港湾、臨海部を指して使われている。
…
首都圏では、東京の佃島・天王洲・お台場・有明・汐留・葛西、横浜市の横浜みなとみらい21、千葉市の幕張新都心などの再開発が行われた。芝浦の空き倉庫を利用したディスコやライブハウス、浦安市の東京ディズニーリゾートなども人気を集めた開発の一つである。バブル景気の崩壊前、一時期は「ウォーターフロントブーム」とも言われた。
1980年代後期-1990年代前期(ウォーターフロントブーム)
バブル期においては、マハラジャ (ディスコ)がチェーン展開(ハワイにも出店(1989年))した他、全国各地に多くのディスコが作られた。東京では、それまで倉庫街や流通関連施設が立地しているに過ぎなかった湾岸地区が「ウォーターフロント」と呼ばれ、六本木周辺の地価高騰から新たな再開発地区として、またプレー・スポットとして注目を集めるようになっていた。
同地区では、比較的大規模な施設の建設が可能だったこともあり、1988年(昭和63年)に開業した総合施設、MZA有明(江東区有明)に始まり、「オーバー2218」、「サイカ」、「ゴールド(1989年)」、「横浜ベイサイドクラブ(1987年)」などのナイトクラブやディスコが次々誕生した。
当時のウォーターフロント地区には、レストランやバーなども多く立地し、「ウォーターフロント・ブーム」とも呼ばれる盛り上がりをみせた。これら飲食店や風俗店の多くは、一見普通の倉庫にしか見えない外見を持ちながら、中に入ると非現実世界を思わせるお洒落な空間であるというミスマッチを特徴としていた。また、自家用車やタクシーでしか訪れることの出来ない不便な立地が、翻って差別化やステータスに繋がっていた。
ジュリアナ東京(ジュリアナとうきょう)は、かつて東京都港区芝浦に存在したディスコである。
…
所在地だった港区芝浦〜海岸地区は、バブル期にはウォーターフロントと呼ばれ、港湾設備や倉庫を改造した「芝浦ゴールド」(港区海岸)や「オーバー2218」といった有名ディスコが存在し、1980年代後半のディスコ・ムーブメントの発信地として脚光を浴びていた地域だった。今日、ジュリアナ東京の映像が「バブル景気を象徴する光景」として紹介されることが多いが、実際にはバブルがはじけた後の光景であり、軒並みレジャー産業が苦戦する中、この成功は当時は奇跡的とまで言われた。
調べてみると、ウォーターフロントと1980年代末期のディスコブームは切っても切れないようです。なお、ウォーターフロントの芝浦にジュリアナが出来たのはバブル崩壊後の1991年ということで、「革命起こりそうなダンスフロア」の時期に、日本でもいろいろなことが変わっていったことを思い起こさせます。
Last Night Changed It All
これも検索するまで知りませんでした。もの凄くいい曲です。
クラブにはピッタリ。
ということで、Wikipediaを辿ることで「カミングスーン」の舞台となった1980年代末期の日本に少し触れることが出来ました。その後、日本は「失われた10年」と言われる時代に入り、さらに最近では、それを「失われた20年」と訂正するようになってしまいましたが、このまま「失われた30年」とならないように…何とかならないかなあ。
オリジナル・ラブの『白熱』は、1980年代の輝かしい時代を振り返りつつも、一歩ずつ前に進もうとさせてくれる良いアルバムです。そういう意味で、アルバムラスト曲は(曲調的には合っている)「カミングスーン」では絶対にダメで、やはり今現在を歌った「好運なツアー」なんだなあ、と思い知りました。
- アーティスト: ORIGINAL LOVE
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- 発売日: 2011/07/27
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