特に、ブログで報告していませんでしたが、よみうりランドで行われたリアル捜査ゲームでは、その回のトップの解決だけでなく、よう太はインタビューも受け、周りからリアルコナン君とチヤホヤされるなど、大活躍でした。
来春に行われる予定のリアル捜査ゲーム第二弾で、よう太が、真にリアルコナンとしてさらなる飛躍を遂げるために、さまざまな課題を乗り越えていくのがこのコーナーの主旨です。
暗号探偵団
まず、リアル脱出ゲームといえば、暗号ということで、こんな本を借りてきた。(児童書籍コーナーは、探してみると、よほど大人用よりも多様な本があって面白い。)
- 作者: 暗号研究委員会
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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内容的には、たぬきの手紙から始まり、読み順の工夫や絵文字、符牒の利用など、ごくごく基本的なもの。リアル脱出ゲームでは、高度な問題は出ないため、このくらいのレベルが丁度良い
ストーリーは、父親が兄弟に宝探しゲームのようなかたちで、暗号の問題を出題していく、というもの。これがツボにはまったようで、一時期、よう太が出題して部屋の中での宝探しをやった。夏ちゃんも真似して問題を書いたメモを部屋に隠して楽しんだのだった。
ことばあそび
その後、同系統の本はないかと、図書館の言葉コーナーを探して見つけたのが以下の本。
- 作者: 村田栄一
- 出版社/メーカー: さ・え・ら書房
- 発売日: 1989/12
- メディア: 単行本
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この本は構成が上手い。子どもの興味を引くように出来ている。まず、小学生の書いた詩の紹介がある。
せっけん
せっけんを
いそいで
のみこんだ。
れこーどをかけていると
いつのまにか こしょうのような
こまかいあわが、でてきた。
とうちゃん
さっき
とうちゃんがうるとらまんと
けんかをしていた。
いつもは
すうぱあまんと
けんかをするのに、今日はどうしたのだろう。
このような7つの不思議な詩が掲載されたあと、全てが、いわゆる縦読みやあいうえお作文(文頭を読む)になっているという種が明かされる。海外の事例としてルイス・キャロルを引きあいに出し、アクロスティックという言葉の説明がされているのは大人が読んでも勉強になる。
このあとの章では、同様にアナグラムについて取り上げられるが、ポイントは、自分の名前から発展させるということ。
自分の名前という縛りで、意外な言葉を組み合わせることによって、自動的に話が生まれてくる。この本は、お話をつくる作文の本だったのだ。なかなかアプローチも面白いし、実際、掲載されている、子どもたちが作った作品がどれも楽しい。これはいいアイデアだなあと感心した。
さて、本を読んだ後しばらくして、机の上に、よう太のメモが。(どちらも右から読む詩の最後の左端部分のみ)
自分の名前だけでなく、友だちの名前でも複数の作品を作っていてびっくりした。
例題も最後に変わった言葉が来ることが多かったためか、明らかに受け狙いのものも多かったが、みなかみ○○さんの名前(これは逆読み)を使った作品は、「長い近道はずっと向こう」なんていう、分かったような分からないような、意味ありげな言葉も登場しており美しい。そこいらのJPOPに勝てる。
自分の名前で作った詩の最後「田んぼに火を付けた」なんていう不謹慎さは、将来、ソウルを歌うシド・ヴィシャス*1なんて呼ばれることもあるのでは?
ということで、これらを読み言語能力を向上させることで、よう太も、リアルコナン君に、一歩近づけたのではないでしょうか?