Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞4/29

ここ数日、交通事故のニュースが多く取り上げられるが今日はまた大きなニュースが。

貸し切りバスは、12年前の平成12年、規制緩和で参入する業者が増えて競争が激しくなり、5年前には、大阪・吹田市で、運転手の過労による居眠り運転でバスが橋脚に衝突して27人が死傷したほか、おととしも、三重県から東京ディズニーランドに向かっていた夜行バスが、静岡県富士市で大型トレーラーに追突して27人がけがをしています。おととし、総務省が貸し切りバスの運転手にアンケートしたところ、78%が基準を超える長時間運転をするなど厳しい勤務状況にあり、90%の運転手が居眠り運転や事故につながるおそれを感じる「ヒヤリ・ハット」を経験していたということです。中には、コスト削減のため人件費を削り、それが運転手の過労につながっているケースもあるとみられています。こうしたことから国土交通省日本バス協会は、運転手の休憩時間を適切に確保しているかや、車両の整備状況など、貸し切りバス業者の安全性を認定して公表する制度を去年から始めています。しかし、全国におよそ4500社ある貸し切りバス業者のうち、認定されているのは、先月19日の時点で比較的規模の大きい会社を中心に222社にとどまっていて、「陸援隊」は認定されていません。

安全性が認定されているのが222/4500と聞くと、かなり少ないような気がするが、「お墨付き」の価値があまり無かったのかもしれない。(認定のための登録料が高額であるとか)
ともあれ、一連の事故から、ハンドルを握れば誰もが1秒の不注意で同様の事故を引き起こすことを改めて感じた。
しばらく運転はしたくないなあ。

国有東電 苦難の再生(2)/改革で「選べる電力」に(1面)

前半部は政府や東電のなすべきことについての説明、後半部に外部の変化として、「節電取引業者」として米国のエナーノック社の事例、省エネ型住宅の需要拡大に備えて蓄電池大手のエリーパワー社の事例などが紹介されている。節電分を発電所と同様に供給力として位置づける「節電取引」については、あまり知らなかった。排出権取引などよりも目的が分かりやすいので、日本国内でも、広げるための障害は少ないように思う。これも少し勉強が必要。

通称交流の活性化狙う/アジア16カ国FTA TPPに思惑も(3面)

TPP空転する日米協議/外圧幻想 決断の足かせに(3面:けいざい解読)

16カ国FTAの枠組みは、もともとASEANプラス6と呼ばれ、日本が2006年から提唱していたもの。プラス6=日中韓印豪州NZ。こちらは、農業関係の品目が含まれないためハードルが低いとまとめられている。発展途上国が入ると、品目が工業製品に絞りこまれやすいということなのだろうか?


後者の解説記事では、301条を用いて一方的に制裁をかざした1990年代のUSTR(米通商代表部)の姿は、TPPについては存在しない。つまり「外圧」は、摩擦時代の過去に縛られた被害妄想だとまとめる。
記事によれば、特にビッグスリーなど自動車業界と保険業界はTPPに反対で、米国政府と足並みがそろわないという。(日本に国内市場を荒らされると思っている)
こういうのを知ると、確かに「外圧」を軸にTPP反対を唱えるのは誤っているような気がする。
そもそも、日本は国際的な評価が低過ぎるのかな。

GWに読みたいビジネス新書

編集委員前田裕之氏のオススメ5冊はこちら。

激安エアラインの時代 (平凡社新書)

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第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)

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日本の税金 新版 (岩波新書)

日本の税金 新版 (岩波新書)

「政府や東京電力原発問題への対応のまずさに憤るだけでは解決への道筋は見えない」とはまさにその通り。憤る前に、『電力改革』を読んで日本の電力産業の歴史を勉強しろ、と言われれば、確かにその通りと答えるしかない。
三浦展氏の集大成ともいえる」として挙がっている『第四の消費』も興味あり。家族単位→個人単位→以降の消費について、つながり、共有をキーワードに分析したものという。こちらは読み易そう。