Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞7/8(日)

教育費積み立て優遇/利子や運用益非課税に(3面)

政府は教育資金を積み立てる際に税制で優遇する検討に入った。積立期間中の利子や運用で得た利益を非課税にする案が有力だ。大学の進学などに備えた資産形成を促し、家計の負担を軽くする。祖父母の資金を若い世代に移転し、有効活用するよう促す狙いもある。今年度中に具体的な制度設計を検討し、早ければ2013年度の導入を目指す。

教育費は本当にかかるので、少しでもこういう取り組みを増やすべきだと思う。受験対策費用まで考えると、凄いことになる。
なお、記事によれば、日本の教育費の家計負担は国際的に見ても重いという。

  • 大学教育の家計負担の割合は日本が51%(米34%、伊22%)
  • 公共財による負担割合は日本が33%(独85%、伊70%)

ピッタリの数字はないが、このあたりが他の国との比較もわかる資料?→「図表でみる教育2011カントリー・ノート: 日本」

星出飛行士 挑戦の120日/実験づくしの宇宙長期滞在(19面:サイエンス)

メインの話題はISSでの長期滞在についてだが、その中の実験のひとつに興味あり。日本の実験棟「きぼう」からロボットアームを使って衛星を宇宙空間に送り出すというものだが、もしかして、宇宙空間で野球ボールを投げるみたいな感じで衛星を軌道に乗せてしまうのだろうか。漫画っぽくていいなあ。
それにしても4か月は長い。

砂糖じゃないのに、なぜ甘い?/甘味料、舌の受容体と結合(19面:サイエンス)

甘味物質の認識に関係する10個のアミノ酸のうち、スクラロースは6個、アスパルテームは8個、アセスルファムカリウムサッカリンナトリウムは4個と主に結合するという。
終わりに書かれているように「人工甘味料は甘味受容体だけでなく、苦みの受容体にも結合するので雑味を感じてしまう」というのが悩みの種らしい。現在は苦みを打ち消すような人工甘味料の開発に力が入れられているというが、味音痴の自分には、苦みを感じることが出来ていないような気がする。

五輪のあり方を考える/ネット中継や交流も(23面:今を読み解く:玉木正之

ここで紹介されている川島浩平『人種とスポーツ』が気になる。いわく、すぐれた運動能力への遺伝的要因の影響ははるかに小さく、それよりも生活文化や地理的条件の要因の方が強く影響するとのこと。
ちょうど作者による解説が「視点・論点 | 解説委員室ブログ:NHK」にあったのでリンク。

「黒人の身体能力は生まれつき優れている」私達の多くは、そう考えています。
実際、オリンピックの陸上競技などでは、「黒人」選手が圧倒していようにみえます。
1984年のロサンゼルスオリンピックから、2008年の北京オリンピックまでの、過去7大会の男子100M決勝で、スタートラインに立った56人は、すべて「黒人」です。
現在30歳未満の人は、オリンピックの100M決勝に、「黒人」以外の選手が出場するのを、まったく見たことがないことになります。
では、「黒人の身体能力は生まれつき優れている」、そう考えて、本当にいいのでしょうか。

これは面白い!
五輪前には以下の本とあわせて読んでみたい!

人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)

人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)

Newton (ニュートン) 2012年 08月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 08月号 [雑誌]


読書

日本の水産業は復活できる! ―水産資源争奪戦をどう闘うか

日本の水産業は復活できる! ―水産資源争奪戦をどう闘うか

以前、同じ主旨の勝川さんの著書を読んだが、紹介文を読む限り、基本的に同じ内容が書いてあるのだろう。すなわち

  • 日本の漁業は持続可能性とは正反対の道を突き進んでいる
  • 資源管理と稼げる漁業についての考え方が、世界の潮流に乗り遅れている
  • 漁業者たち自身が方向性を修正することはできず、政府の舵取りが必要。

日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書)

日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書)


評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

評者なりにまとめるならば、ナンシー関の魅力とは、やはり彼女特有な倫理のあり方とその一貫性に尽きるように思われる。要するに、軸がブレないのだ。

ですよね。読んでみたい。


独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

もともとHONZで、本の存在を知っていたが、最近水道橋博士twitter上で推しまくっている坂口恭平という方が、この本の作者だとは知らなかった。

2011年5月10日、日本国内に「新政府」が誕生した。とは言っても、民主党の話でもなければ、虚構新聞のネタでもない。どこのニュースにも報道されることのなかった この「新政府」は、ある男が勝手に決意し、勝手に作った思考上のものである。しかし、この国は確かに実在するのだ。
首都は銀座4丁目のとある土地。首相官邸熊本市内のゼロセンター。国会議事堂は東京ミッドタウン内。領土面積は1426.5?、人口は12,608人(2012年4月19日現在)。本書はそんな、たった一人で独立国家を作った男の、思考のプロセスを綴った一冊である。

本の中に自分の携帯電話番号を載せているが「でもいたずら電話は一件もかかってこない。僕は人間の善意を信じていいと思っている」っていうのはカッコいいです。