Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞11/18(日)

衆院選関係の記事もたくさんあるがスルーしてしまった。安倍さんが考える日本経済の処方箋が賛否両論だが、その辺は勉強しておきたい。

ガザ地上戦へ緊迫 ハマス、日本人6人足止めか

イスラエル軍パレスチナ自治区ガザへの空爆を続け、地上侵攻への緊迫が高まっている。17日早朝(日本時間同昼)にはガザを実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」の本部を空爆。予備役の動員を増やすなど地上侵攻の準備も進めている。

アメリカの大統領選挙が終わって行こう加速度を増して進行しているように見える事態の悪化。
横の記事に書かれている「アラブの春で誕生のイスラム政権 ハマス寄りの姿勢 連帯の動き」というのも気になる。

東アジアFTA、15年妥結目指す 共同宣言案

東アジア16カ国の首脳が自由貿易協定(FTA)交渉開始に向けて公表する共同宣言文案が17日、明らかになった。貿易や投資の拡大に向け「包括的で、質の高い」FTAを目指す。2013年早期に交渉を始め、15年末までの交渉妥結を掲げる。FTAにはインドや中国など幅広い新興国が参加するだけに、交渉でどこまで貿易自由化を実現できるかが課題になる。

話題になっているのはRCEP(アールセップ)と呼ばれるもので内容は以下の通り。ASEANにもTPPにも含まれない中国、インドが入っているのが目を引く。
TPPとRCEP以外に日中韓FTAも交渉中とのことで、混乱する。

Regional Comprehensive Economic Partnershipの略。ASEAN加盟10か国に日本、中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランドを加えた16か国による世界最大規模の包括的経済連携。TPPが関税の撤廃を原則とした高いレベルの自由化を目指すのに対し、RCEPの域内には経済発展の度合いに格差があり、それほど高いレベルの自由化にはならないとの見方もある。

知られざるCOPDの死者数(20面・健康)

ひどい息切れやせきが続く慢性閉塞性肺疾患COPD)による死亡者が増えている。厚生労働省の人口動態統計によれば、2011年は1万6639人で、日本人の死亡原因の9位になった。10年前よりも約30%増えている。
この傾向は海外でも同じだ。世界保健機関(WHO)によると、COPDが原因の死者は05年の段階で世界で300万人以上おり、全死亡者の5%に相当するという。30年にはこれが8.6%になり、世界の死亡原因の第3位になると予想されている。

重要事項を抜き出すと…

  • COPDは、肺や気管支の特定の病気の総称。原因の90%がたばこ。喫煙者の20%が発症。
  • 12年度の成人男性の喫煙率は32.7%(1966年は83.7%)←なぜ女性は数字が出ない?
  • 2011年12月の段階でCOPDを知っている人の割合は約25%。これを80%にすることを目指す。

確かに指摘されているようにメタボリックシンドロームも急速に普及した言葉。成人男性の喫煙率が30%を超過しているのは実感と合わないが、自分を含めたばこを吸わない大半の人にとってはメタボとは違って「自分とは無関係」という気持ちも強いだろう。普及すればするだけ、喫煙者には、さらに厳しい社会となるのだろうが、可哀想な気もする。

読書

スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室

11/5-11のビジネス書ランキング1位。米スタンフォード大学生涯教育プログラムの「意志力の科学」と題する公開講座をもとに、どうしたら物事を先延ばしにしないようになれるか、といった自己コントロールの方法を説く本。これはHONZで紹介されて気になっていた本。

スタンフォードの自分を変える教室』 というタイトルをみると、ただの自己啓発書のような感じがするが、この本はそうではない。原題は『The Willpower Instinct』直訳すると「意志力の本能」だろうか。この本では「意志」というものを、心理学や神経科学、医学、行動経済学といった様々な見地から分析し、意志力を高める方法を紹介している。
昨今、○○の科学という本がたくさん出ているが、この本も『意志力の科学』というタイトルでもよいくらい「意志」というものをいろんな視点から分析している。それがどれも興味深く、すこぶるおもしろいのだ。


政権交代 - 民主党政権とは何であったのか (中公新書)

政権交代 - 民主党政権とは何であったのか (中公新書)

二大政党制志向は間違っていたとして、新たな選挙制度の提唱も含めて、民主党政権を総括する本。今だから読みたい。なお、政治・選挙関連では以下も気になる。
ウェブで政治を動かす! (朝日新書)

ウェブで政治を動かす! (朝日新書)

ヒーローを待っていても世界は変わらない

ヒーローを待っていても世界は変わらない


ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

言わずと知れた宮部みゆきの話題書だが、池上冬樹さんの紹介文が上手い。正月に読みたい。


2666

2666

作家の佐藤亜紀さんによる書評。締めの文は以下だが、かなり限定された範囲にオススメされているが、怖いもの見たさで覗いてみたい感じもする。

とことん不愉快なものを不愉快なままに、それでも読ませてしまう魔術を味わいたい、という方には大いにお勧めできる。


句会で遊ぼう (幻冬舎新書)

句会で遊ぼう (幻冬舎新書)

「あとがきのあと」で取り上げられた歌人小高賢さんによる本。俳句と短歌の違いについて以下のように語る。かなり自由に俳句を楽しんでいる本ということで、最近の俳句本と合わせて読みたい。

短歌は意味を述べる詩型だけど、俳句は(解釈の)隙間を残しておかなきゃいけない。8年もやっているのに、いまだに俳句のよしあしはわからない