Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞3/10(日)

「たばこ」PM2.5の塊 喫煙の居酒屋は北京並み(15面・健康)

中国で発生した微小粒子状物質(PM2.5)が大陸から飛来する越境汚染への関心が高まっている。ところが、身近なところに濃度が極めて高い場所がある。喫煙可能な室内だ。例えば、禁煙していない居酒屋だと、北京市の最悪時の濃度と変わらない。専門家は屋内の全面禁煙を訴えている。

微小粒子という扱いは同じだとしても、大気中に漂うPM2.5よりもたばこの煙の方が有害性が高く、この記事では、

  • 短時間でも悪影響がある
  • 受動喫煙による死亡リスクは、PM2.5よりもはるかに高い
  • 完全分煙にするか、室内を全面禁煙にしないと、効果は薄い

とまとめている。自分はタバコを吸わないため、こういった流れは望ましいが、一方で、年々締め付けが厳しくなっている喫煙者は可哀想という気持ちも持ち合わせていた。
しかし、こういうニュースを読むと、もっと禁煙エリアを広げてもいいと考えてしまう。
また、逆に、北京の空気は、禁煙していない居酒屋の空気のイメージなのか…と思うと、それはそれで何とかしてほしいとも思えてくる。

火星 遥かなる生命の痕跡(17面・サイエンス)

米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「キュリオシティ」が2月末、コンピューターのトラブルに見舞われた。探査は継続できる見通しだが、今後に不安も残る。生命の痕跡を見つけるまでにはいくつもハードルがある。世紀の大発見に向けて時間との競争が続く。

火星で検出した「メタンと塩素の化合物」(塩化炭素)が、果たして生命の痕跡なのか、キュリオシティが地球から持ち運んだものなのか、に関する話題。
かつて火星に生命が宿っていたら「現在も生き残っている可能性はある」とするのは東京薬科大学の山岸明彦教授。
科学みらい館のホームページで、極限環境に生息する生物を探る山岸教授の研究テーマについて簡単に触れられていました。

  • 宇宙生命体の多様性 | 未来設計会議

http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/miraisekkei/html/Theme001/01_02.html
ここらへんの話は深海の話とも合わせて知りたいところだし気になりますね。

読書欄

経済大陸アフリカ (中公新書)

経済大陸アフリカ (中公新書)

評の中で、6月に横浜で開かれるアフリカ開発会議の開催と合わせて読むことを薦められているがそれもいいかもしれない。南アフリカの算トラム・グループ、ナイジェリアのダンゴート・グループ、ザンビアのザムビーフなど多くの現地企業が育っているというあたりの話が読んでみたい。

室生犀星のあの詩が(和合亮一)(36面・文化)

和合亮一さんが、自分の家の庭にあったくるみの木、寒椿の木、柿の木の思い出を語りながら、今は平らな庭を見る。
室生犀星のあの詩がやっとわかった」から始まる文章が指す「あの詩」は、「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という詩のこと。和合さんが目の前の庭の風景を目にして書く話だから、遠きにありて、という部分は距離的に遠いことを意味しないのだろう。今まさに近くにある庭の風景は自分の思い出に残る「ふるさと」から遠く離れてしまったことを意味するのだろう。地震の日からもう2年。2年が経つのか。