音で視覚補う「感覚代行」とは(17面・サイエンス)
非常に興味のある内容。
「盲目の人が特殊な装置で音を聞いて視覚を補う研究」についての記事だが、よく分からない。
サングラスに小型のカメラを付けた機器とあるから、これのことだろうか。(2009年の記事)
日本発の技術が、世界に大きな反響を巻き起こした。“触らずにモノを認識する” 視覚障害者用感覚代行機「AuxDeco(オーデコ)」だ。これまで視覚障害者、特に全盲者がモノを認識するには、じかに触ったり、白杖のようなもので探りながら行うしかなかった。しかし、額に取り付けるオーデコは、カメラがとらえた映像をコンピュータで画像処理し、輪郭だけを取り出し、電気刺激にして額に表示する。“触らずに、わかる”ことは、視覚障害者にとって、とてつもない出来事なのだ。
ちょっと商品名がダジャレっぽいので、どの程度科学的に正しいのかよく分からないが、実際に商品として出ているのだから、ニーズに応えているということなのだろう。
また、記事で解説を加えている下條信輔・米カリフォルニア工科大学教授は、別のインタビューで次のように、サングラスタイプの機器ではない、他の事例を挙げている。
ニール・ハービソン[Neil Harbisson]というイギリスのアーティストがいます。彼は色覚異常なんですが、色の波長を特定のルールに従って音に変換する「感覚代行装置」を作ってもらって、しかもその装置を自分の後頭部に埋め込みました。
ここで挙げられているニール・ハービソンは以前TEDでプレゼンをしているので、リンクを貼っておく。
http://www.ted.com/talks/lang/ja/neil_harbisson_i_listen_to_color.html
これを見てもやはり眉唾な感じを受けてしまうが、面白いし、実用化がさらに進むと喜ぶ人はたくさんいるだろう。
下條教授は知覚心理学、認知神経科学の人で、(感覚代行についてメインで取り上げられているわけではないようだが)著書も面白そうではあるので、少し読んでみたい。

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