Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞4/28(日)

原発 試練の再稼働(上)

原子力発電所の再稼働に向けた動きが本格化する。政府の原子力規制委員会が安全対策の新基準案をまとめた。7月の施行後、電力会社が再稼働を申請する予定。原発停止に伴う電気料金の引き上げで企業や家計の負担は重い。安全性を確認した原発は動かすことが欠かせないが、乗りこえるハードルも少なくない。

再稼働の最有力候補は、鹿児島の川内原発、次いで四国の伊方原発北海道電力泊原発
規制委の審査部隊は、その人数から一度に三か所の原発しか対応できず、審査期間は1原発で2〜3ヶ月。さらに、多くの原発は新基準対応のため、防潮堤やフィルター付き排気設備などの工事だけで数年かかるという
ここにも書かれているように地方経済と、日本経済全体への影響を考えれば、新基準対応が済み、津波活断層の影響が小さいところについては、再稼働して、電力危機、燃料購入による国の赤字のデメリットを減らすのが優先であると思う。(経済への影響を考えるあまり、安全性がおろそかになってはいけないが)

「大陸ASEAN」台頭へ/深化するインドシナ統合

3月上旬、欧米人の観光客でにぎわうタイのリゾート地パタヤ。西へ400キロ離れたミャンマー南部「ダウェー経済特区」の開発を話し合うため、両国政府が開いた3度目の合同会議に、初めて日本政府の代表団が加わった。

ミャンマー南部のダウェー開発特区についての記事。
ダウェー〜バンコクプノンペンホーチミンとつながる「南部経済回廊」が完成すれば、ヤンゴン〜ダナン(ベトナム)を繋ぐ「北部経済回廊」と合わせてインドネシア半島を横断する2本目の大動脈が完成し、ASEAN内の勢力図にも影響を与える。

後者の成長余地が大きいということはよく言われるところだが、地図で位置を確認して頭の整理をしておきたい。

読書欄

遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)

遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)

写真のインパクトが大きかった池谷裕二さんの「半歩遅れの読書術」も今回が最後だということで名残惜しい。
ヒトは遺伝子のもとに不平等である、という身も蓋もない真実とどう対峙すべきかを問う野心的な本との紹介。
文章の冒頭で、大人でも自分の遺伝子検査を受けることが可能で100万か所ものDNA検査を1万円で提供する企業もあるという話が出ている。池谷さん自身も検査を受けて「病気や才能、性癖など、驚くほど多くの形質が遺伝子で説明できることを知って愕然とした」とある。
例えば病気治療に特化したサービスで、昨年12月から始まって人気なのはこれみたい…。

遺伝子検査は2型糖尿病、脳卒中、肥満などの生活習慣病の予防にも活用できます。かかりやすい病気がわかっていれば、食事、サプリメントの選択、運動などのライフスタイルの改善とストレスの管理を十分に行う事で、病気の発症をある程度遅らせる事が可能になると考えられるからです。
特定の遺伝子と病気の関係が解明されつつある今、個人の遺伝子情報に基づいた予防医療が当たり前となっています。


教育関連だと、一昨年の時点でこんなサービスがあり、これについてはまず科学的に正しいかどうか、という部分と、正しかった場合に、実際に親がそれを子どもに押し付ける(サッカーがやりたい子にピアノをさせる)のはどうか、という倫理的な部分で議論があったようだ。

宝島社は日本遺伝子検査株式会社とのコラボレーション商品 『潜在能力がわかる! 遺伝子検査』を発売した。価格は1,600円。

本書に封入されている「お試し検査キット」の綿棒で口の中の粘膜を採取して郵送すると、日本遺伝子検査株式会社が通常58,000円で行っている遺伝子検査の一部を簡易版として1,050円で受けることができる。

「学習」「EQ(心の知能指数)」「音楽」「絵画」「運動」の5分野から1つを選択し、その分野における潜在能力を【優秀・良好・一般・不利】の4段階で判定する。社交性、執着力、記憶力、といったようにセンスや性格に至るまで細かいデータ分析が行われるのが特徴だという。


既に自分で気軽に遺伝子検査ができる時代になっていたことは、あまり意識したことが無かったので、こういった本を読んで気にしてみたいと思う。


聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書)

聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書)

旧約聖書の内容の、どこからどこまでが史実なのか。中東一帯の遺跡を発掘して、その証拠を集めるのが聖書考古学だという。
橋爪大三郎さんの紹介によれば「聖書考古学の手軽な入門書であると同時に、信仰のため、また教養のため聖書をひもとく人びとにも導きとなるだろう」ということで、聖書についてあまり知らない自分のような人間も読める本のようで興味が湧く。


自転車の教科書

自転車の教科書

著者へのインタビューで構成された「あとがきのあと」欄での紹介。マウンテンバイクとロードバイクの元プロ選手が書いた本。「教科書なので、ボロボロになるまで何度も読んで、そして読むだけでなく体を使って姿勢や力点について体感してほしい。それらはすべて家の中でできる」という言葉が力強い。Amazonで読んでみると、やまめ乗りという猫背ではない自転車の乗り方を提唱する本とのこと。未知の分野なので興味ある。