Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞7/7(日)

どこかずれてる少子化対策 出生率より「数」に目を(3面・けいざい解読)

先進国を2つに分けるとき、その切り口はさまざまある。たとえば多産の国と少産の国とにはっきりと隔てられるのは、よく知られている。前者の代表は米国とイギリス、フランス、後者は日本やドイツ、イタリアだ。
女性が働きやすければ多産、家長制の名残をとどめれば少産、戦勝国と敗戦国との違いも影響しているのでは――などなど、これまでにいろんな見方が披露されてきた。

2012年は出生率が16年ぶりに1.4台にのったが、出生率は前年より減っている。さらに、「これからの二十数年間、25〜34歳の女性が年々減り続ける」という、日本の人口動態予想を挙げ、出生数がさらに下がることを懸念して、出生率より「数」を、というタイトルにしている。
先進国で「多産」に当たる国の特徴は、女性の初産年齢が低いこと。フランスのPACS、スウェーデンの「サムボ」など、「ゆるやかな結婚」を認める制度も影響しているとする。
現政権の政策は、すでに生を受けた子と親への援助が軸だが、出生数増のためには、若い男女の結婚を後押しする政策が必要という話。
9面の「日曜に考える」で古市憲寿が、育休3年制度について「女性を3年も育児に専念させるという保守層への配慮」と喝破しているが、まさにその通りで、少子化対策という名目で、古い価値観を押し付けようとする部分が現政権にはあるように思える。勿論、効果的でないと困るが、それ以前に、論理的に納得できる方法を進めてほしい。

コーヒーって体にいいの? 一部のがん・糖尿病発症抑える 様々な効果、徐々に解明(15面・健康)

コーヒーを飲むことは健康に良いのか悪いのか――。様々な成分とその作用の研究が進み、良い影響を及ぼす点が少しずつ明らかになってきた。効用を当てにして飲みたくはないが、一部のがんや糖尿病に対する予防効果は、ほぼ定まってきたようだ。他の病気との関連についても調査が進んでいる。

歴史的には80年代までは悪影響を報告する内容が多かったが、90年以降の精度を高めた検証で「体にいい」という報告が増えたという。
記事の結論は、タイトル通り、がん(肝臓、子宮、頭頸部)、2型糖尿病のほか、パーキンソン病に効果あり、としている。
5〜10杯程度以上を飲むと心臓や血管の負担を高めるという調査を挙げ、飲み過ぎには注意としている。
ネット記事では、特に根拠を挙げていないながらも…

みなさんは、どんな時にどんな物と一緒にコーヒーを飲みますか?
朝派、食後派、甘いものを一緒に食べる派などコーヒーを飲むタイミングや一緒に食べるものって割といつも同じではありませんか?
ですが、その普段の何気ない習慣が健康に害を与えていることもあるんです! 今回は、“コーヒーのNGな飲み方5つ”についてお話します。

記事の中で、以下の5つをNGとしている。

寝起きにコーヒー       → 血糖値上昇
薬やサプリメントをコーヒーで  → 薬の効果が薄れる
タバコを吸いながらコーヒー   → 口臭
鉄分の多い食材と一緒にコーヒー → 鉄分の吸収が悪くなる
お茶と一緒にコーヒー      → カフェイン摂り過ぎ

結局、よく分からない(笑)が、体によい、という効果があることは、科学的調査が進んではっきりしてきたという内容と理解した。

読書欄

監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 (光文社新書)

監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 (光文社新書)

「今を読み解く」コーナーで挙げられていた地域密着型のプロスポーツチームを読み解く本のうちの2冊。
前者はセレッソ大阪で社長を務めた経験を生かして日本ハムを甦らせた藤井純一による本。
後者はタイトル通り「松本山雅」の本だが、「山雅」が、もともと喫茶店の名前だったというのは知らなかった。というか、きわめて個人的なチームなのか…。少し気になる。


快楽

快楽

ヴェニスで休暇を過ごそうとしている二組の夫婦の間で交錯する思惑・過去・妄想、そして「欲望」と「快楽」。青山七恵の到達した「視線小説」の傑作である、とまとめす書評(作家の稲葉真弓)の断言度合が気になる小説。


日本庭園史の革命児である小川治兵衛を通じて、近代日本の文化創造のドラマが語られ、現代日本に対する問題提起となっているという。この本ではないが、小川治兵衛は、以前、ビブリオバトルで、他の方が絶賛していたような気がする。日本庭園という、普段あまり意識しないテーマだから手を出してみたい。