Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞7/21(日)

参議院選挙が終わったのですが、「投票率を上げよう」とか「若者はもっと選挙に行け」という話は、理屈は分かっていても、以前に比べると、積極的に他人に向かって言うことはできなくなりました。
「国民の権利」という言葉を使えば、それなりに聞こえるけれど、やはり自分の選択が具体的にどう影響するのか、よく分からない、というのが一番の理由。
特に、争点の見えにくい今回の選挙で、誰に入れたい、入れたくないというのが、よく分からなかった。しかも勉強もそれほどしなかった。結果として、ただ何となく投票に行っただけの自分が、何となく投票に行かなかった人に向かって何も言えないというのが二番目の理由。
そして「別に選挙じゃ何も変わらないよ」という意見に対して、抵抗する言葉を持たないというのが三番目の、そして一番大きな理由。
というか、どれほど存在意義があるかよく分からない参議院。それをなくそうとする選挙なら、きっと気合も入ったけれど、そこに目が行かないこと自体に無気力になっていました。(ただ、参議院不要を公約に掲げる人もいました)
待ちに待ったネット選挙運動の解禁もありましたが、ネットで語られるべき何かというものも見えなかった。自分としては、医療・年金制度に興味があったが、あまり話題になりませんでした。

充電整備がEV普及の要 日産、米の設置店5倍に(7面)

日産自動車は2014年4月までに米国で電気自動車(EV)の急速充電器を備える販売店を現在の約5倍に増やす。三菱自動車も国内販売店で増設すると同時に、13年度中に24時間充電できるようにする。EVはエコカーの代表車種として注目を集めるが、充電1回あたりの走行可能距離などが課題となり、期待ほど普及していない。EVを使いやすい環境を整え、事業を立て直す。

日産リーフも、三菱自動車アイミーブも、販売台数は当初計画を下回る水準で推移するなど、普及に向け正念場を迎えているという。確かに出始めのときのリーフは勢いがあったような気がしたが、結局、充電一回あたりの走行可能距離などがネックになっているようだ。スマートグリッドなど、電気利用、特にピーク需要の削減にも効いてくるはずなので、もう少し普及を望みたい。

燃料電池車、量産間近に 「究極のエコカー」1台500万円メド(11面 日曜に考える)

「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車の量産時代が見えてきた。10年前には1台1億円以上とされていた車両価格は、自動車メーカー大手が量産車を発売する2015年には500万円前後まで下げるメドが立ってきた。

燃料電池車は、燃料である水素の充填時間がガソリン給油と同じ程度で、航続距離も、EVの200kmに対して500kmとガソリン車並み。問題はコストと水素ステーションだが、コストの方は2015年に500万円での販売を目指すということでメドがたってきたという記事。ただし、水素ステーションについては2015年に100か所は、現時点では厳しい記されており、普及までにはあともう少し必要というところだろう。
自動車の動力源は、エネルギー施策にも直結するので、EVも燃料電池車も、もっとスピードを上げて開発が進まないかと期待している。

海洋温度差発電に脚光(15面・サイエンス)

太陽光で暖まった表層の温かい海水と深海の冷たい海水との温度差を利用して電気を作る「海洋温度差発電」の実証プラントが6月、沖縄県久米島で動き始めた。海洋エネルギーの有望株で、原発8基分の電力をまかなえると期待される。久米島では2年間の試験を経て、出力1000キロワットの商用プラントの建設を目指す。米国やフランス、中国でも計画が進んでおり、世界での開発競争が激しくなってきた。

記事によれば海洋温度差発電は、表層と深層の海水の温度差が年平均約20度以上ある海域で可能とされており、国内では、沖縄諸島小笠原諸島などがあてはまるという。海洋エネルギー資源利用推進機構の試算では、出力1万キロワット級で1キロワット時あたり20円程度で他の自然エネルギーが目指す数値と同程度。(ただし久米島の実証プラントは出力は50キロワットで非常に小さい)日本の研究は世界の先頭を走るとのことで、早く実用化してほしい。

読書欄

ディズニーの隣の風景: オンステージ化する日本

ディズニーの隣の風景: オンステージ化する日本

ディズニーリゾートの経済学

ディズニーリゾートの経済学

ディズニーランドの秘密 (新潮新書)

ディズニーランドの秘密 (新潮新書)

「今を読み解く」でディズニーランド本と並べられて紹介されている本。一冊目は東京ディズニーランドの立地する浦安市をスタートにして、YOSAKOIB-1グランプリなど、各地の「まちおこし」的事例を紹介する本。ディズニーランド関連は読んだことが無いので、ここで取り上げられている本を読んでみたい。


深海生物―奇妙で楽しいいきもの

深海生物―奇妙で楽しいいきもの

会いに行ける海のフシギな生きもの

会いに行ける海のフシギな生きもの

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)

ブームとなっている海洋生物本3冊。全部読みたいけど、ダイオウイカのやつは新書だし、読んでみたい。児童書コーナーにも同タイトルの絵本ぽいやつが出てますね。


銀河鉄道の彼方に

銀河鉄道の彼方に

高橋源一郎は、あまり読んだことがないのに苦手意識があるが、親しんだ『銀河鉄道の夜』の換骨奪胎本?とあれば興味が湧いてくる。ジョバンニとカムパネルラが主人公として登場するというので読みやすそうだが、550頁はなかなか長いなあ。


天使エスメラルダ: 9つの物語

天使エスメラルダ: 9つの物語

青山南さんオススメ。連作短編6編のうち2編は、接触願望を痛々しいまでにくっきりと描いた話だという。青山さんの取り上げ方が上手いのか、続きが読みたくなるような紹介の仕方で気になる。