春秋
▼毎日、放映終了後に視聴者がツイッターなどで感想を活発に述べ合っているのがこのドラマの特徴だ。きのう放送の予告編を受け、舞台となった街の実際の被害状況、街の現状などについて調べ、結果を書き込んだ投稿が目立った。架空の登場人物への心配が、現実の東北に改めて目を向けさせた。物語の持つ力といえる。
▼「あまちゃん」演出陣の一人、井上剛さんはドラマ「その街のこども」の監督でもある。東日本大震災の直後、本欄でも紹介した。舞台は阪神大震災から15年後の神戸。震災当時の子供が大人になっても抱える心の傷を丁寧に描き、後に映画館でも上映された。筋書きは架空だが一つ一つの台詞(せりふ)が被災者の思いを代弁する。
昨日たまらずに『さんてつ』の記事を書いた自分にずばり当てはまる内容。「忘れないだけではなく、理解を深めるための試みを、さまざまな形で続けていきたい」というのは、本当にその通りだと思う。
「その街のこども」は見てみたいです。
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「シベリアの真珠」バイカル湖の憂鬱 環境保護か雇用確保か 工場排水の汚染深刻(34面・世界いまを刻む)
ここで環境保護と秤にかけられているのは、1600人の工場関連職員。
経緯としては、2008年に工場を一時閉鎖。
2010年に地域経済への影響を懸念したプーチンの指示で再開。
しかし健康被害は拡大(乳幼児死亡率が全国平均の2倍)し、国内外からの批判を受けて、今年に入り段階的閉鎖〜2年以内に工場操業停止が決まったという。
世界自然遺産であり、ロシア人の誇りとされるような場所であっても、このような問題に直面してしまうというのは残念。福島第一原発の問題もだが、のちに残る被害の大きさを考えれば、舵を取るべきときに国が適切な行動をとるべきなのかもしれない。
第61期王座戦開幕
昨日の電王戦タッグマッチの様子を見て、改めて将棋が気になる今日この頃。羽生王座に挑む中村太一六段は早稲田の政経卒で先崎八段の弟弟子ということで面白そう。
そして、記事の下段の広告で、金銀(犬猫)が増えた「ごろごろどうぶつしょうぎ」に目を惹かれる…。
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世界遺産としての富士山(21面・今を読み解く)
「町おこし世界大会」的な側面が見えなくもない、世界遺産。
富士山が文化遺産として登録されたことを機会に、それに関する本を読んでみたい。また、記事に書かれているように、日本人が抱く富士山への思い入れを改めて理解することで、他の地域の伝統や文化を受け入れる心を持っておきたい。
紹介されている中では。富士山の文化を「歩く」ことで理解しようとする新書『富士山文化』、また登録推進運動の発端から登録までの経緯を伝える『なぜ富士山は世界遺産になったのか』は読んでみたい。
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読書欄
- 作者: ジェイミー・ドーラン,ピアーズ・ビゾニー,日暮雅通
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著者の平山譲さんは内臓疾患で20歳まで入退院を繰り返し、スポーツに励まされながら生きてきたという。他の著作もスポーツノンフィクションのようで、これも見てみたい。
感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語 (講談社文庫)
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