よみがえる「列島改造」の幻(2面・風見鶏)
消費増税によって、「無駄な公共事業」が増えることに警鐘を鳴らす内容。
いわゆる我田引鉄の典型的な事例として大船渡線の別称として「鍋弦線」という言葉を持ち出している。駅配置の関係で直角4回という鍋の持ち手の形になったルートは確かに奇妙。
しかし、あまりに単純な公共事業批判の論調で違和感を覚えた。記事の最後には、大船渡線について、地元政界は「鉄道復活」を叫ぶが、地元高校生は「BRTの方が便利」と言っているという声を載せている。今後の乗客確保が難しいことを考えれば、やはり鉄道復活は相当難しいかと思うが、現在運行しているBRTも色々苦労しているようだ。
米企業、医療保険見直し/負担増大で防衛策(5面)
1980年代に、年金財政の悪化に苦しんだ米企業が、確定給付型の企業年金から、負担リスクの少ない401k(確定拠出型)への切り替えが進んだ。これと同様の流れが、医療保険で起きているという内容。
1面に厚生年金基金の4割が解散を検討しているという記事があったが、日本の医療・年金は同様の問題に対して、舵取りが遅く、どんどん厳しい状況になっているように思える。
歩行支援ロボ 日進月歩/脳の指令検知、より精緻に(17面)
歩くのが不自由になった人の歩行を助ける装着型の歩行アシストロボット。脳からの信号や重心移動などを捉えて動きを支援する仕組み。
ホンダが「アシモ」で培った人の歩行研究の成果を活かしているということに「そうか、何のためになるんだろう?と思っていたアシモがこんなところに!」と感動した。
なお、脳の指令の検知については、皮膚表面に流れる微弱な電気信号を太股あたりで捉えるため、ヘッドギアなどはつけないので、見た目も仰々しくない。
読書欄
- 作者: 中西友子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
特に食べるものについて、いろいろな情報が飛び回っているからこそ、そして今後同様の事故が生じたときの考え方の基礎を学ぶためにも読んでみたい本。
- 作者: 葛西龍樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 青木美智男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/09/21
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: 六草いちか
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: 浅田政志
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2013/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る