Yondaful Days!

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初心者の自分にフィットした本〜中野ジェームズ修一『ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵』

ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵 (SB新書)

ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵 (SB新書)

これは役に立った。
というより、自分のレベルに合った本だった。
ラソン関連の本は数冊読んだが、どの本も初心者から読めるようなタイトルになっているが、内容は千差万別。いざ読んでみれば、かなり上級者向けの内容ということもあった。
例えば、この本↓(『マラソンはゆっくり走れば…』)なんかは、まさにそう。この本で主張されているのは、ひたすらに月間走行距離にこだわって体を壊す人が多いから、1度走ったら、次のランでは速度を落として長距離走って疲れを抜こうというもの。いわゆるロング・スロー・ディスタンスのスローを強調した「疲労抜きジョグ」という概念は何となく理解出来ても、実例について書かれた部分を読むとかなり驚く。
タイトルにも使われる「ゆっくり」について「通常の2倍程度」の速度と説明されて、具体的には「1キロ3分半の人なら1キロ7分、1キロ4分の人なら1キロ8分」とか平気で書かれてしまうのだ。(手元に本がないため数字は正確ではないかもしれない)
1キロ5分で走ることができたら「かなり早い」と実感する自分のような初心者ランナーは震えあがってしまうような数字だ。


その点、この『ランニングの作法』は、作者は30歳を過ぎてからランニングをはじめ、現在はサブスリーを目指しているフィジカルトレーナーということで、初心者の気持ちに目端が効いている。
ウォーキングから始める超初心者向けの1章に始まり、最初のうちは「時速8km」が推奨されている。これは「1km7.5分」にあたるため、非常に現実的な話。
また、全7章のうち、第3章が「ランニングシューズの作法」、第5章が「ランニングウェアの作法」ということで、2章もランニングアイテムに割かれているのも嬉しい。
自分が感じていた通り、夏場のロングタイツはやはりメリットも多く、筋肉のけいれんを防ぐ効果もあるという。(p181)
また、この本では紫外線の増える5〜11月のランでは、天候に関わりなくキャップとサングラスは必須とされている。(p182)先日のハーフマラソンで感じた「汗が目に入る」という問題も、キャップのふちで頭皮からの汗が止まってくれるというメリットがあるらしい。


ということで、初心者である自分にちょうどいいレベルの本で役に立つことが多かった。特に実践で気を付けたいと思った内容は以下。

  • 作法27:シューズは600キロで買い替える ⇒今のペースなら1年以上は大丈夫なので気にする必要はないかも。
  • 作法31:靴ひもは毎回結び直す ⇒そうだろうなと思ってはいた・・・
  • 作法32:走り出す前にストレッチをしない ⇒静的ストレッチは走った後
  • 作法33:走る前なら動的ストレッチがいい ⇒ブラジル体操みたいに反動をつけて体をリズミカルに動かすストレッチ
  • 作法36:足裏のストレッチを優先する ⇒風呂上りなどに正座をして爪先立ちになる。障害予防になる。
  • 作法60:レースを目指す ⇒フルマラソンの完走予想タイムは10kmのタイムの4.6倍とのこと。完走できれば・・・
  • 作法66:フルマラソン完走の鍵は30km走にある ⇒1度も歩かずに完走したいなら1度は30km走を、とのこと。ただし、リカバリーのためレースの1ヶ月前までに、とのこと。間に合わない・・・。
  • カフェインには利尿作用があるため、レース前日の夕方からカフェイン断ちをする人もいる(p209)


ということで、まずは、モチベーションが上がり、体力を使わないグッズ選びということで、明日はキャップとサングラスを買いに行こうかと思います!


(追記)Amazonでいろいろ見ていたら、汗が目に落ちることの予防にこんな商品が…↓