Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

黒部名水マラソンなんとか完走

5/25に行われた「第31回カーター記念 黒部名水マラソン」に参加してきました!

(右は地元高校のゆるキャラらしい。よく出来ています)


今回、十数年ぶりのフルマラソン挑戦にあたり、自分は5時間を目標タイムに掲げていました。この目標タイムにはある程度読みがあって、真の目標タイムは4時間半でした。

  • 真の目標は「最後まで歩かない」
  • ペースが落ちても歩かなければ、もしくは少し歩いても4時間半で行けるはず
  • そうは言っても、4時間半は全てが上手く行った時のペースで、体調や天候を考えれば余裕を持って5時間
  • これだけ練習しているし、さすがに5時間はクリア可能な現実的な目標だろう。
  • 5時間を目標にするって言っていて4時間半で走れたら気分も良いし…。


で、結局、タイムは5時間20分。
負けたくなかったビブリオバトル仲間のI君(フルマラソン初挑戦)にも40分以上の差をつけられてしまいました。
4〜5月だけでも80キロくらい走った成果はどこに行ってしまったんだ…。


実際、最初の10?までは余裕でした。
5キロくらいまではだんご状態の中を自ら抜け出すこともなく周りに合わせて走ります。
12キロくらいから急に登り坂になり、このまま折り返しまで登りなのかも…と思いましたが、それほど長くありませんでした。(16キロくらいまでが体感できる登り坂かも?)

17キロあたりで、今回のレースのゲストの高橋尚子さんにハイタッチしてもらい元気をもらいながら、18キロを過ぎてもハーフマラソンで感じたような疲労はなく、ふくらはぎの痙攣もありませんでした。
なお、ふくらはぎについては、レース前に「スパイラルテープ協会」というところのテントで、ふくらはぎが攣るのが心配なので…と申し出て予防のためにスパイラルテープを貼ってもらったのが、もしかしたら良かったのかもしれません。*1
さて、少し精神的に辛さを感じたのは20キロあたり。ここから折り返してきたランナーとすれ違うのですが、黒部川の堤防沿いを走ってから折り返し地点までがとても長く感じました。

折り返し地点から戻った22.8キロ。ちょうど半分を超えた(10)のエイドステーションでは、一旦完全に足を止めて、おにぎり2個とオレンジ2個、さらにはトイレも済ませて再スタートです。
今思うと、やはりこの辺が分岐点だったように思います。1キロごとに建てられている看板のうち「25キロ」の看板を見た時に、足(右ひざ脇)の痛みが気になり、これはダメかも…とガタッと精神的に乱れてしまいました。その後、歩いたり走ったりを繰り返しながら33キロ地点あたりで、5時間のペースランナーとそれを追いかける集団に追い抜かれ、完全に心が折れてしまいました。
そして、8割がたを歩くようになってしまうと、マラソンというスポーツは本当に長い。
1キロがこれほどまでに長いか、というのを実感しながらひたすら進みます。
このあたりで、「…やっぱりマラソン走る人たちは凄いよ!追いつかないよ」と思わされたのは、コスプレランナー達が、どんどん自分を追い抜いて行くこと(笑)。服装や帽子だけなら分かりますが、被り物している人や、裸足で走っている人とか何なんでしょうか。競馬でいう斤量背負ったハンデ戦なんでしょうか。
ただ、音楽を聴いていたし、地域の方たちの温かい声援があり、辛さは予想していたほどではありませんでした。
残り5キロとなったエイドステーション(18)で、パンとラーメン(紙コップ)とアイスを全部食べて、精神的には余裕を持ちながらも、カメの歩みでゴールを目指します。
そこからは海沿い。海沿いを走るのは爽やかなのではないかと予想していましたが、ボロボロだったので、あまり楽しめませんでした(笑)。
今回、全体的にエイドステーションの配置が絶妙で、全く辿り着かない…ということもなく、また水を飲み過ぎたりすることもなく、当初気になっていた空腹感はほとんど感じませんでした。また、10年以上前に霞ヶ浦ラソンに参加した際は、地域の方から非公認な食べ物の差し入れが沢山あったような気がしましたが、今回ほとんど全ての食べ物は公認のエイドステーションのみで、地域の人たちは一部が袋に小分けされた飴をくれた他、コールドスプレーを出してくれる人がいたくらいでした。おそらく食中毒などのアクシデントを避けるため、厳しく指導を受けているのかもしれません。

そんな中、生地の町に入ってからの41キロ地点付近で、ホタルイカ5匹を串刺しにしたものを配っている人がいました。あとで見直すと非公認だったようです。でもとても美味しかった。


ホタルイカ食べた後ですが、40キロを超えているので本当にあと少しなのですが、やはり長い…。
あと1キロくらいのところで、再度、高橋尚子さんと、ゲストランナーだった野尻あずささんにハイタッチをしたもらい元気を振り絞り、何とかスタート/ゴール地点の黒部市総合公園に戻ったのでした。


総評ですが、天気は曇りで暑すぎず寒すぎず、体調も万全で問題無く、スパイラルテープの御蔭か足の痙攣もなく、少なくとも、ハーフマラソンのときよりは好条件だったにもかかわらず、後半の失速で全てがダメになってしまいました。
30キロを超えると、自分のコントロール下に入らない身体と直面する、ということは分かっていたのですが、その通りの結果になってしまいました。やっぱり精神的なものなのかもしれない。被り物をつけると精神的にタフになれるのかもしれない…とも思います。
←原理不明のスパイラルテープ


ということで、結果は惨敗だったのですが、レース後に選手に振る舞われるカニ汁、豚汁、名水だんご、ますのすし(予想に反してマッチ箱大)も美味しくいただき、黒部市のグッズも買って楽しくレースを終えることができました。
8000人を超えるランナー(フルマラソン+3キロ+5キロ+10キロ)に対して、それを支える2400人以上のボランティアの方々がいたそうですが、それ以外にも、沿道で応援してくれた地域の方々、特に、ハイタッチで元気をくれた子どもや、ポンポンで応援してくれた桜井中学校の方々、バテている自分に「エンジンかけろ〜」と手をぐるぐる回してくれたおばちゃんたち、色々な人がいたからこそ、走り切ることができる、ということを改めて感じる大会でした。


その後、I君の車で、宇奈月温泉(喜泉)に行って温泉につかり、「宇奈月や」というお店でご飯を食べて帰ったのでした。帰りに近距離で車の通過待ちをしているカモシカを見たのも良い思い出です。

やっぱりイベントものは楽しいですね。
年内に、またハーフマラソンに挑戦したいと思います。


↓魚津と黒部のキャラクターグッズ。

ウォー太郎は藤子スタジオ藤子不二雄の2人はどちらも富山県出身なのでした。
ちなみに、ウォー太郎のポーチが、スティッキィ・フィンガーズジョジョ第5部のスタンド)にやられたようにジッパーばかりになっているのかと言えば、黒部市YKKのお膝元だからです。黒部市内を走っても色んなところにYKKが沢山あるのでした。

*1:ただ、スパイラルテープは、当初想像していた以上に「民間療法」的で、不思議な感じでした。