Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

TIGER&BUNNY15話までの感想と今後の展開

これまで十分に活用してこなかったAmazonプライム
いくつか映画も見てみたが、通勤中にタブレット機を見ることができるのは、50〜55分程度。
ということで、映画の場合、途中で寸断されつつ往復で一本見るか、もしくは往復でも一本を見られないため、結局、習慣化しなかった。
しかし、アニメであれば、1本が24分程度で、OP、EDテーマを切ってしまえば20分。片道だけで2本見ることができてしまうため、映画と比べて達成感のある時間の使い方ができる。


ということで、ずっと気になっていたTIGER&BUNNYがAmazonプライム(見放題)の枠に入ってからすぐに見始めて、あっという間に15話まで見た。(全25話)
漫画もそうだが、このように勢いがつき過ぎる場合、この段階で感想を書いておかないと忘れてしまう。
『月の子』(漫画)ではボロボロだった今後の展開予想も含めてメモしておく。

思い出す仮面ライダー龍騎

ルナティックが活躍する第8話を見て、久しぶりに仮面ライダー龍騎を思い出した。
思い返せば、仮面ライダー龍騎も主役級の二人(龍騎&ナイト)が「熱い」&「クール」という役回りだったように思う。ただし、彼らはコンビではなかった。コンビのライダーと言えば、仮面ライダーカブトキックホッパー&パンチホッパー(地獄兄弟)を思い出す。エリートからの没落組ヒーローという設定が最高過ぎる、最も応援したい仮面ライダー
さて、TIGER&BUNNYでは、龍騎とは異なり、ヒーロー達は統制が取れており、街の治安を守るという共通の正義のために動いている。しかし、ルナティックという異質のヒーローが「自分なりの正義」を持ち出してくるのを見て、まさに平成ライダーの複数ライダー設定の基本だと思ったのだった。


それ以上に、自分が龍騎っぽいと思ったのは、登場するヒーロー達のデザインがそれぞれ全く別物にもかかわらず統一感があるところ。そして、皆かっこいい。
この物語をワクワクしながら見続けることが出来ているのは、デザインの良さ。そもそも、ウイングマンやヴァンダーが好きだった自分にとって、桂正和デザインのヒーローがぴったりくるのは当然のことともいえる。特にワイルドタイガーのデコ&顎の、エヴァンゲリオン感が最高だ。
なお、主人公のカラーリングが黄緑なのは少し変わっているのではないか?先ほどから比較に出している龍騎やカブトは主役は「赤」。仮面ライダーは元祖が緑色が強いが、黄緑の蛍光色というと、主役級ではもしかしたら少ないのかもしれない。

超機動員ヴァンダー (集英社文庫(コミック版))

超機動員ヴァンダー (集英社文庫(コミック版))

15話付近の話と今後の展開

さて、オープニングでラスボスっぽい扱いのルナティックが全25話中の7、8話目で結構大々的に出ているのには驚いた。仮面ライダーとの比較からすると、序盤の段階ではラスボスは、「とてつもない力」だけをチラ見せし、それに対して主人公は、ラスト近くの直接対決に向けて、技を磨き力を貯めるというのがパターンだからだ。
しかし、結局、ルナティック回はこの回で終わり、ラスボスのオーラを消したまま、その後は、ウロボロスとジェイクの話に移っていく。
仮面ライダーシリーズのイメージからすると、「絶対的な正義」にこだわる人は、強い復讐心を持ったバーナビーのようなタイプ。どこかでボタンを掛け違えただけの不器用な人、というイメージで、むしろ人気になりやすい。ルナティックのサイドストーリーは不明だが、もう少し親しみを持てそうなハンサムだったら応援できそうなのに、と少し思う。


バッテリーの巧と豪が喧嘩ばかりしていた理由は「自分を信じて行動してくれるどうか」という部分だったが、まさにその話が前半13話では繰り返し描かれて、13話の題名は「Confidence is a plant of slow growth. (信頼という木は大きくなるのが遅い木である)」。折り返し地点を経てやっと、二人は次のレベルに進む。(虎徹への呼称も、「おじさん」から、やっと「虎徹さん」に昇格)
二人の距離が縮まるまでに、理屈だけではなく、時間を使うところがこの物語の上手いところなのかもしれない。
折り返しスタートの14話では、ブルーローズ→虎徹、ロックバイソン(牛角)→虎徹というヒーロー同士の関係性に焦点を当て、少しメタな話で視聴者サービスを感じる。対虎徹では、やはりロックバイソン(牛角)を応援したい(笑)


また、このあとの活躍は不明だが、14話で二軍ヒーローが出てくるのはなかなか良い。
仮面ライダープリキュアなら、折り返してすぐぐらいに仲間が一人増えるのだが、例えば二軍のエリートが入るなどの展開も考えられる。ただ、現状のヒーローの構成は十分バラエティに富んでおり、サイボーグ009の001(赤ん坊)、もしくはロボットみたいなキャラクターしか空きがないので無理なのかも。また、敵が途中から寝返って合流、という展開は敵幹部が固定している場合に初めてあり得るが、今は敢えて挙げればルナティックくらいしか該当者がいない。したがって、数が増えるということはないのかもしれない。


ところで、仮面ライダー龍騎で一番好きなキャラクターは、神保悟志が変身するオルタナティブ・ゼロ。最初からあったベルトによらず、研究の成果で生まれたベルトによって変身し、疑似ライダーと呼ばれる。他では、強殖装甲ガイバーのアプトム*1もこれと似ており、しかもデザインがカッコいい。

S.H.フィギュアーツ オルタナティブ・ゼロ

S.H.フィギュアーツ オルタナティブ・ゼロ

バイオファイターコレクション アプトムIV

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TIGER&BUNNYで言えば、ネクストではないマッドサイエンティストが無理矢理ヒーローと同等のパワーを得るタイプの話があるといいなと思ったら、15話は、アンドロイドにヒーローと同等の能力を与える話で、これも疑似ライダーに似る。
バーナビーの両親がアンドロイドに関する技術者だったということも考えると、今後の敵は、こういったアンドロイドが軸になりそうだ。
とすると、ラストに向けた展開予想はこんな感じ。

  • アンドロイドによる「疑似ヒーロー」を13話で生き残ったクリームが操り、ヒーロー達がピンチに。
  • ルナティックは、何らかのサイドストーリーと絡めつつクリームと対決し、自らの死と引き換えにピンチを救い、最後の最後に良い人になるパターン。
  • 逆に、マーヴェリックさんが最後の最後に悪の本性を現して(実はアンドロイドだったとか)、レジェンドの姿で虎徹と対決。

という感じでどうだろうか。(投げやり)
龍騎では、ラストまでにかなりのライダーが亡くなってしまっていたように記憶しているが、タイバニは、その後、映画なんかも普通にやっているようなので、少なくとも主人公は死なないはずだ。
一方で、虎徹の能力について、『アルジャーノンに花束を』的な設定があるのも分かり、虎徹がヒーローの能力を失って終わり、というのも美しいが。そうすると映画は…?


と何となく今後の予想をしたところで、16話以降も引き続き見てみます。
仮面ライダーも見たくなってきましたが…)


参考(ブログ内リンク)

⇒ガイバーの感想に見せかけた仮面ライダー鎧武の解説

⇒『月の子』のラスト(8巻)に向けた展開を6巻読了時に予想。見事に外れている…

⇒予想が外れて逆切れしてます(笑)。結局、仮面ライダーが大好きという結論に。

*1:「ガイバーで言うとアプトム」というのは自分の中でもかなりレベルの高い褒め言葉で、この日記中でも多用されている笑