Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

新刊と訃報

帰りに本屋によると、これが出ていたので買いました。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

自分にとって村上春樹は、それほど特別な思いを持つ作家ではなく、著作も4作くらいは読んだと思いますが、話題作をことごとくスルーしていたりするので何も語れません。
ベストセラー確実という意味ではドラクエ級の小説なので、話題のうちに読んでみようと思います。
ちょっと読んでみて、村上春樹流「バクマン!」という気がしました。
あと、青豆の高校時代の回想シーンに、強くスガシカオを感じました。*1


上野駅でチラリと見えたKIOSK夕刊フジ一面で知る栗本薫の訃報にはショックを受けました。

がんを患っているという話は知っていたのですが、(忌野清志郎さんもそうですが)この人は何だかんだ言って平均寿命まで生きる感じがしていました。グインサーガは、満30年でしたか・・・。物語の長さを考えると「たった30年」という感じもします。

刊行スタートは26歳だった1979年。前年に江戸川乱歩賞を最年少(当時)受賞して小説家デビュー、若者文化の代表として脚光を浴び始めたころだった。「当時の私は生意気で傷つくことを恐れず突進していた。今はこの話を2代、3代の家族で読み継ぐ読者もいる。年を取ったなと思うし、30年はうたかたの夢のようです」

まずは、ご冥福をお祈りします。としか言えません。

*1:当然、スガシカオ村上春樹に影響を受けたミュージシャンであることは知っています。村上春樹によるスガシカオ評も読みました→意味がなければスイングはない (文春文庫)