Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ノルウェーの団地×少年少女×超能力~エスキル・フォクト監督『イノセンツ』

公開初日に観に行った! 大大大満足! 事前に予告編等は見ていなかったが、『わたしは最悪。』の脚本を手掛けたエスキル・フォクト監督の作品であることに加え、団地×超能力×少年少女というキーワードで既にノックアウト。さらには、「ある日本漫画」にイン…

2023年上半期の振り返り(映画)

あっという間に7月も下旬に入ってしまったので、2023年上半期に見た映画のベストを。 なお、去年は上半期、下半期とも振り返りを行っていましたので、今後も半年ごとに継続したい。 pocari.hatenablog.com pocari.hatenablog.com 上半期に見た映画は以下の通…

君たちはどう生きるか~竹田ダニエル『世界と私のA to Z』

世界と私のAtоZ作者:竹田ダニエル講談社Amazon『世界と私のA to Z』。 話題になっていた本で、タイトルがキャッチー。Amazon評価も高い。 読み始めてみると、確かに今の若者、特に言葉としてよく聞く「Z世代」について触れるのにはちょうど良さそうな本だ…

ホームズ、クトゥルーをまとめて履修(開始)できる~ジェイムズ・ラヴグローヴ『シャーロック・ホームズとシャドウウェルの影』

シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 クトゥルー・ケースブック (ハヤカワ文庫FT)作者:ジェイムズ ラヴグローヴ早川書房Amazon先日、DCユニバースに疎い自分でも映画『フラッシュ』を楽しめたという話を書いたが、マーベルにしろ、スター・ウォーズに…

傑作アニメVS実写の魅力~『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』VS『フラッシュ』

6/16(金)公開の2つの映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』、『フラッシュ』は両方ともアメコミ原作ということで、公開前から何となく比較してしまっていたが、実際に見るとテーマの共通点・相違点がはっきりしており、両方見て良かった…

高千穂先生、やり過ぎです~高千穂遙『ペダリング・ハイ』

ペダリング・ハイ (小学館文庫)作者:高千穂遙小学館Amazon高千穂遙の自転車関連本は、ちょうど一年前の2022年7月に『ヒルクライマー』を読んだのが初めて。その後、新書で自身のロードバイク生活を語った『ヒルクライマー宣言』を読み、『自転車の教科書』を…

「サービス終了」に町長が立ち向かう~夏海公司『はじまりの町がはじまらない』

はじまりの町がはじまらない (ハヤカワ文庫JA)作者:夏海 公司早川書房Amazon娯楽小説に限っても読まなくちゃいけない本がたくさんある。*1 それにもかかわらず、何故読むことになったのか辿れない本が時々ある。これもそんな本だ。 (あらすじ) 世界(サービ…

2023年上半期の振り返り(音楽)

今年上半期はCDもいくつか買ったのですが、直近聞いていたプレイリストの印象が強過ぎて全部吹っ飛んでしまいました。 なお、サブスクをしていないので、プレイリストは1曲ずつ購入して繋げています。テープとかMDに録音していた時の感じに近いので好きです…

「共感しかない」漫画の読み解き~野原広子『妻が口をきいてくれません』

妻が口をきいてくれません作者:野原広子集英社Amazon数年前から「○○しかない」という褒め言葉が跋扈している。 それほど違和感なく使える言葉だが、あまりにも多く耳にし過ぎるので、自分からは極力使わないようにしている。 この漫画はタイトルに惹かれて読…