2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ブラックボックス (講談社文庫)作者:砂川文次講談社Amazon 令和6年最大の「落差」が観測された。 ちょうど、先日聴いていた荻上チキsessionで、今年上半期の芥川賞受賞作家である松永K三蔵(受賞作は『パリ山行』)が、純文学の魅力を「何でもあり」と語って…
隻眼の少女作者:麻耶 雄嵩文藝春秋Amazon(今週のお題「好きな小説」)先日の『あぶない叔父さん』不完全燃焼からそのままの流れで読んだ、同じ麻耶雄嵩作品で、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した作品。 麻耶雄嵩のデビュー作『翼ある闇…
映画『ルックバック』は、傑作と評価が高い。 実際に見てみると、確かに、よく挙げられるスキップのシーンも含めて、原作以上の表現、アニメならではの印象的な表現も多かったのは素人目にも歴然としていて、原作から加点要素こそあれ、減点要素がほとんどな…
映画館に行くときは、時間と場所だけを決めて、何を観るかが決まっていないときがよくある。今回、日曜の午前中早い時間に開始という条件で考えて、『ソウルの春』『サユリ』『侍タイムスリッパ―』などの候補から、吉田修一原作ということで気になっていた『…