2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
パフェとデートする。~ひとりパフェ活のすすめ~ (ホーム社)作者:斧屋集英社Amazonパフェ評論家の斧屋さんのことは知っていたが、何となく「孤高の研究者」タイプなのではないかと思っていた。 しかし、『胃が合うふたり』で猛獣のような2人に「パフェ先生…
経緯 5月に次のようなニュースが世間を騒がせた。 沖縄戦で犠牲になった学徒隊の生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)について、自民党の西田昌司参院議員が3日、那覇市内で開かれたシンポジウムで、説明内容を「ひどい」「歴史の書き換え」な…
いなくなくならなくならないで作者:向坂くじら河出書房新社Amazon 死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。時子はずっと会いたかった彼女からの連絡に喜ぶが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。デビュー作にして第171回芥川賞候補作。 …
対岸の家事 (講談社文庫)作者:朱野帰子講談社Amazonここ数年は1シーズンで1つか2つはドラマを見ている。 TVerなどの見逃し配信があるので、ずぼらな自分でも追いかけていける。 2025年4月からのシーズンは、「天久鷹央の推理カルテ」*1「対岸の家事」(+朝…
俺ではない炎上作者:浅倉秋成双葉社Amazon これは良かった。 『六人の嘘つきな大学生』に感じた不満は、まるでそれを見透かされていたかのように、完全に解消した。 その不満とは、作品が主張するメッセージはとても良いのに、後半の伏線回収へのこだわりが…
確か1月にジークアクスの映画を観に行ったときに予告編で知り、それからずっと楽しみにしていた本作。 もちろん日本人形に対する怖さ、というのはある。しかし、それ以上に、「部外者による家族乗っ取られ作品」(例:洗礼、ジョジョ第一部)というカテゴリ…
水上バス浅草行き作者:岡本 真帆ナナロク社Amazon上坂あゆ美『地球と書いてって読むな』における「フルーツに生まれ変わるとしたら」の人ということで知った岡本真帆さんの歌集ということで読んでみた。 やっぱり短歌は良い。歌集は良い。 改めて考えると、3…
胃が合うふたり(新潮文庫)作者:千早茜,新井見枝香新潮社Amazon 2人のプロフィール 執筆している2人のうち、一人が自由人で破天荒。もう一人は、寛容で適度に几帳面。 2人の職業が作家と元書店員と聞けば、自由人なのは作家の方だろうと思うが、そうではな…
ミスター・チームリーダー作者:石田夏穂新潮社Amazon 理想を求める中間管理職の奮闘に切り込む、シニカルなボディ・メイキング文学 勤務先で係長に抜擢された後藤は、ボディビルの選手でもあった。ある日、社内の人材の無駄に切り込み組織の代謝を上げると大…
これをやめれば痩せられる―医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング作者:奥田 昌子東洋経済新報社Amazon 栄養や健康面についてまとめられた「食」の本は、時々読むようにしている。 意識せずとも日頃から多くの情報に触れてしまうため、こちらも知識を…
五百旗頭監督の作品を観るのは初めて。 したがって、今回は、『はりぼて』の監督の作品で、能登の震災についても内容に含まれる、との程度のことしか知らずに映画を観に行った。ドキュメンタリー映画をそれほどたくさん見るわけではないため、これまで観た映…