図書館で借りてきた古今亭志ん生の2枚組をやっと聞き終えた。
「落語名人全集」というタイトルで以下の4つの演目。
- 品川心中
- おいてけ堀
- 井戸の茶碗
- 稽古屋
結論を言うと、ダメ。落語なのに聞き取りにくいのは致命的。録音状態が悪いだけでなく、かなり年齢を重ねてからのためなのか語尾があやふやというか滑舌が悪い。そのため、空気の音が「ぼー」と聞こえるくらいに、ウォークマンのボリュームを最大近くにして聞く。それでもわからなかったりする*1からタチが悪い。聞きながらイライラする、損なCDだった。正直言って、小三治じゃなくて、こっちを最初に聴いていたら、落語は別に聞かなくてもいいかな、と思うくらいダメだった。一応何度か繰り返したり行きつ戻りつして聞き、さらにわからなければネット上に出ているあらすじを読んで理解した。
さて、演目の内容だが、「井戸の茶碗」が一番すんなり楽しめた。「おいてけ堀」は、「浅井の化け物娘」の話。幼い頃に病気と火傷で顔の形が変わってしまった女性にまつわる話だが、ラストも救われないので戴けない。
「稽古屋」は、女性にもてたい主人公が、歌をならいに行く話。話の展開を期待させる出だしなのにオチがくだらない。
タイトルだけは知っていた「品川心中」は、矢張り面白かった。ただ、「心中」するまでの緊張感が途切れたあとにも物語が続くのがいただけない。しかも、尻切れトンボの終わり方でちょっと残念。花魁が金銭苦に客を誘って心中しようとする、という内容なので、タイガー&ドラゴンのネタにはピッタリだが・・・。*2
ということで、やっぱりこの前の小三治の方が断然よかった。
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とはいえ、志ん生、志ん朝といったらタイガー&ドラゴンでも名前の挙がるような有名人。まあ、まだ早かったと思って一回りしたらまた聞いてみたい。*3