Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

YUKIのシングル感想2つ

最近は、いろいろな人のシングルを聴いていたので、その感想を、と思ったが、結局YUKIだけになった。他はまた今度。

YUKI『長い夢』★★★★☆

長い夢
前にも書いたけど、僕のYUKIのイメージは、1stの『惑星に乗れ』のイメージが強くて、傑作だと思った3rdアルバム『joy』でも、それを越えることは出来なかったのだが、デジタル色の強いこの曲は、「歌詞」とセットで考えれば、それを越えている。*1
デジタル色の強い楽曲は、本当にYUKIにフィットするなあと感じた。カップリングのHARCOのremixは、この曲の特徴である「スピード感」を敢えて殺したつくりになっているが、これも面白い。

YUKI『ドラマチック』★★★★☆

ドラマチック
デジタルから通常のロックに戻っても疾走感、躍動感は増すばかり。『ハチクロ』の主題歌だというこの曲も、ドラムがうるさくてツボにはまる曲。
そしてやはり、この曲も「歌詞」がいい。何度も聴いた1stアルバムでは、そこまで歌詞が耳に残らなかったが、3rd以降は、歌詞の迫力、聴く人に「伝えよう」とする気持ちが響いてくるように思う。何故そうなのか今は巧く説明できない。歌詞の内容については、最近よく見ている*2音楽批評のページの言葉を借りると、以下の通り。確かに「強さ」を感じさせる曲だと思う。

失ってしまったものを過去から取り戻すことはできない。でもそれは、もしかしたら未来で待っているかもしれない。再会を信じて、思い出を大切に抱えつつ『もう行かなくっちゃ』と進みだす。
過去に篭るのでも、決別するのでもなく、受け入れたまま未来に向かう強さを感じさせる一曲だと思います。

ところで、『長い夢』『ドラマチック』と、やや早いテンポの曲が続いたが、活動スピードも何だかすごいことになっている。アルバム『joy』が発売されたのは今年の2月なのに、その後、6月までに、2枚のシングルをリリース。3〜5月は全国ツアーを挟んでいるのだ。

  • 2/23『joy』(アルバム)
  • 4/29『長い夢』
  • 6/29『ドラマチック』
  • 9/ 7『歓びの種』ASIN:B000A3H67M

さらに夏フェスも結構出ているはずなのに、9月にもシングルが出るということで、最近追っかけ始めた自分としては、前年までと比較できないが、やや走り過ぎの感もある。少なくとも僕がよく聴くミュージシャンの活動スピードからすると、ほとんど病的なリリースラッシュだ。逆に少し心配になる。
新曲は映画『タッチ』の主題歌で、公式ページ(http://www.yukiweb.net/index.html)では試聴可能。カップリングの『首輪』も良さそうなので食指が動く。でもiTMSの状況とか見ていると、やっぱりシングルは、高値感があり買いにくい。曲数を増やす、映像をつける等のおまけをつけるか、1000円を切る値段を是非つけてほしいところ。

*1:本当は、楽曲レベルでも「越えた!」と書きたかったが、今聴き直すと、『惑星に乗れ』のメロディーは、僕にとってツボのはまり度合いが凄い。特に、間奏部分の、ビョークを思わせるスキャット?が本当に好きなので、ちょっと別格。

*2:メルマガも登録していますが、解説が丁寧だし、ミスチルの歌詞分析など共感できるところが非常に多いです。